猫が下痢をする理由とは?下痢の種類から病院へ行く判断まで

【獣医師監修】猫が下痢をする理由とは?下痢の種類から病院へ行く判断まで

猫は何らかの体の不調を感じると下痢を起こしてしまいます。しかし、下痢にもいくつか種類がありお腹を下す原因も異なります。猫の下痢についての知識を少しでも頭に入れておくと緊急事態の際にも慌てなくて済みます。今回は猫の下痢について述べていきます。

665view

SupervisorImage

記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

下痢の種類

トイレの中の猫

水様便

便の全体の水分量が90パーセントを超えるのは水様便と言われています。一般的に下痢と呼ばれる便は水分量が80パーセント以上のものを言いますが、水様便は下痢よりも更に水分量が多いため、とても緩く液状になっています。

軟便

軟便は水様便と比較すると、水分量が多くなく形は固形状を保っている便の事を言います。しかし、触れると柔らかく形が崩れやすいので、通常の便よりも扱いに気を付ける必要があります。つまり健康な状態の便よりも柔らかく、下痢よりも固形の形になっている便を軟便と言います。

血便

ウイルスや細菌、寄生虫などによって感染症を起こすと猫は下痢をします。特人間でいう食中毒のような症状が起こるため、すぐに病院で診察してもらう必要があります。特に子猫の時期は免疫力が低いので、感染症に罹患すると下痢をすることが多いです。ウイルス疾患の中には命にかかわるものもありますので少しでも便が緩い場合は受診しましょう。成猫になれば免疫がしっかりと付くのでお腹を壊すことが子猫の時代に比べると減ることが多いです。

下痢の原因

ぐったりする猫

感染症によるもの

ウイルスや細菌などによって感染症を起こすと猫は下痢をします。特に細菌性の感染症は人間でいう食中毒のような症状が起こるため、すぐに病院で診察してもらう必要があります。特に子猫の時期は免疫力が低いので、感染症に罹患すると下痢をします。成猫になれば免疫がしっかりと付くのであまりお腹を下す事はありません。

食事によるもの

ご飯を食べる猫

食事が原因で猫は下痢をする事があります。特に食べ過ぎであったり、人間の食べ物をうっかり口にしてしまった場合は消化が上手く出来ないため下痢をしてしまいます。また、食物アレルギーや食物不耐性が原因で下痢を起こす事もあります。

ストレス

ぐったり眠る猫

猫は環境の変化に弱い動物です。引越しや模様替えなどで住環境が著しく変化すると、ストレスが身体の不調となって出て来てしまいます。ストレスの場合は、新しい環境に慣れる事で落ち着いていきます。

下痢が出た場合、すぐに病院?

診察を受ける猫

下痢が出た場合すぐに病院に行く必要があるかどうかは猫の様子次第です。下痢をしていても元気で食欲もあれば様子見でも構いません。

しかし、猫に元気がなく食欲も低下している場合は脱水症状を起こしてしまう場合があるため、念のため病院を受診した方が良いでしょう。

他にも長期間下痢が続いている場合や、血便が出ているなど病気だと断定出来る症状が出ている場合は、なるべく早く動物病院に向かって下さい。また、子猫やシニア猫に同様の症状が出た場合も出来るだけ早く動物病院を受診しましょう。

治療が早ければ早いほど治療に費やす期間も短く済みます。下痢だけでなく、他にも気になる諸症状が出て来たら、受診のタイミングだと覚えておくと良いでしょう。

まとめ

トイレの中の猫

猫が下痢を起こす理由は様々な原因が挙げられますが、大抵が命に関わる病気というわけではなくストレスや消化不良などによるものです。下痢だけをしていて元気で、食べ物も沢山食べているのであれば心配はありません。

しかし、下痢をしていて食欲もない場合は病気に罹患している可能性が高いので、病院を受診する必要があります。特に子猫やシニア猫は早めに治療を行わないと、命を落とす危険が高くなるため、なるべく早く動物病院に連れて行ってあげて下さい。更に子猫は免疫力が低く、感染症にも罹患しやすいので、下痢を起こした際には特に注意深く見守る必要があります。

猫が下痢を起こしている期間や健康状態などを総合的に判断してから動物病院に行くと、治療や診察がスムーズに行われます。特に便の状態は必ず獣医から聞かれるので、下痢の種類だけでも言えるようにしておくと良いでしょう。

正しい知識を身に付けて、猫の体調不良時には冷静に判断出来るようにしておきましょう。