愛猫の寿命を縮めるNGな飼い方6つ

愛猫の寿命を縮めるNGな飼い方6つ

人間に比べると、猫の寿命は短命です。しかし、猫の寿命が伸びているのは確かな事です。それは、飼い主さんが猫の健康やストレスを守っているからなのでしょう。では、あなたは猫の寿命を縮める飼い方をしていませんか?NGな飼い方を紹介してみましょう。

SupervisorImage

記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

愛猫の寿命を縮める飼い方

嫌がる猫

1 外に行く習慣がある

昔に比べると、外飼いしたり、自由に出入りできるようにしている飼い主さんも減ってきています。それは、猫を外に出すメリットよりもデメリットが多いと言われる事が大きいからでしょう。外に行く習慣があると、事故やケガ、感染症などの危険に巻き込まれやすくなります。

2 運動をしない

猫が運動をしない理由は、猫それぞれにあるでしょう。遊ぶタイミングを失ったり、気分が乗らない、動きたくないと思う猫など、理由は様々あるようです。

でも運動をしないのは、肥満や病気のリスクの元となってしまいます。適度な運動をすることが健康で長生きの秘訣と言われていますが、裏を返せば、運動をしないのは猫の寿命を縮めるということなのではないでしょうか。

3 食事に気をつけない

生きる活力になるのは、毎日の食事と言っても過言ではありません。飼い主さんが愛猫の食事に気をつけていないと、寿命を縮める事に繋がってしまいます。食事の量や栄養や質に注意していかないと、健康な体は保てません。

4 避妊去勢手術をしていない

愛猫の避妊去勢手術は、子孫を残す目的がある場合以外はしておく方が良いでしょう。手術をしておくと、男性ホルモンや女性ホルモンが関連する病気を防ぐことができ、愛猫の寿命を伸ばすとも言えるからです。手術をするしないは飼い主さんが決める事ですが、病気のリスクや発情期にくるストレスは、室内猫の寿命にとっても大きなストレスになる事を頭に入れておきましょう。

5 ストレスを与える

ストレスの多い環境が、体に良いと言えませんよね。ストレスになる事を続けている、溜め込んでいくのは寿命を縮めている事になるでしょう。猫が嫌いなことをされたり、我慢しないといけない生活は、日々ストレスを与えているといえるでしょう。

6 生活習慣の乱れ

飼い主さんの生活習慣が悪いと、猫に影響が及ぶ場合もあります。同じ環境で生活をすると、猫は飼い主さんの生活にリズムを合わせるようになります。飼い主さんが不規則な生活をしていれば、生活習慣の乱れが猫にもおこりかねません。

愛猫の寿命を伸ばす飼い方

伸びる猫

室内だけで飼う

猫の寿命が伸びてきたのは、猫の病気の予防や食事管理に気を配る飼い主さん、猫を室内飼いする飼い主さんが増えてきたからでしょう。ほんのひと昔前は、猫は室内と外を行き来するのが当たり前の時代でした。外に出ることで起こる事故やケガ、感染症などを猫の寿命と考える飼い主さんが多かったとも言えます。

猫を自由奔放に飼育する時代から、徹底した飼育環境で危険から守る時代になって来ています。外に出さない飼い方を徹底するからこそ、猫の寿命は伸びてきているのでしょう。

適度に運動する

先程の例で挙げると、最近の猫は室内だけで過ごす為、運動をしないのが問題になっているようです。室内だけになると、探検したり、獲物を追いかけたり、刺激的な生活が減ってしまうのです。体を動かす楽しみや本能が薄れてしまっている可能性もあります。そんな生活の中で適度な運動をさせて、愛猫の健康を守る秘訣は刺激を感じるおもちゃ。愛猫の気に入るおもちゃを探し出し、毎日走りまわって遊ばせるのは、寿命を伸ばす事に繋がるでしょう。

食事に気をつける

ご飯を待つ猫

猫の寿命が伸びているのは、食事の質が良くなっているからということもあります。猫に多い病気や疾患を考えた食事がバラエティ豊かにあり、愛猫に最適で質の良いフードを与えることができるようになりました。安くて質の悪い食事を続けるよりも、高くても質の良い食事を与えて行く方がいいですよね。

今は猫の年齢や体にあった食事を選んでいく時代になっています。カロリーを抑えた食事、アレルギーに対応した食事など、疾患や症状に合わせた食事を選んであげましょう。

避妊去勢手術をする

愛猫に避妊去勢手術をするのは、病気リスクを減らす事につながります。オス猫は、生殖器系の病気が多く、メス猫は乳がんを発症しやすいのですが、手術をするとこれらの大きな病気を避けられるようになるというメリットがあります。病気になる可能性があるのなら予防と対策をする、という事は寿命を伸ばす大切な手段になるのでしょう。

ストレスに気をつける

伸びをする猫

猫の寿命を縮めないようにするには、ストレスをかけないように心がけることです。人も猫も、ストレスは常に感じてしまうのが自然なのかもしれません。とくに猫は、ストレスを抱えやすいと言われています。でも飼い主さんの工夫次第でストレスをできるだけ少なくすることは可能です。環境や生活でストレスを与えないよう、気をつけていきましょう。

健康診断に行く

飼い主さんが精一杯の健康管理をしていても、必ずしも健康が守れるとは言いきれません。しっかりと予防をしておくのが必須になります。予防接種を受けるとか、定期的な診察を受ける事が寿命を伸ばすのでしょう。高齢になるにつれ、表面的には健康に見えていても、実際のところはわからないものです。健康を守る為にも、手遅れにならない為にも早期発見が重要なのです。

まとめ

ぐったりな猫

愛猫の寿命を縮めるNGな飼い方についてお話しました。猫の寿命が伸びていると言われるのは、飼い主さんの健康管理に対する意識が変化したからでしょう。室内で飼育することで交通事故に合わないようにしたり、感染症を防ぐ、ワクチンやフィラリア・ノミ・マダニなどの予防をする、良質なキャットフードを選び食事内容に気を配るなどを行うことが、猫の寿命を伸ばす上で大切です。さらに、猫がストレスになるような環境や飼い方に注意してあげましょう。

スポンサーリンク