猫と犬の多頭飼い!お互いフードを共有しても大丈夫?

猫と犬の多頭飼い!お互いフードを共有しても大丈夫?

猫と犬がともに暮らす多頭飼い。仲が良いとお互いのフードを味見してしまうことはありませんか?そもそも種が異なる猫と犬がフードを共有しても大丈夫なのでしょうか?今回は猫と犬のフードについてご紹介いたします。

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猫と犬、フードを共有しても大丈夫?

猫と犬がともに暮らすご家庭では両方のフードを購入し、猫には猫の犬には犬のフードを食べさせていると思います。

でも中には猫がドックフードを味見したり、犬がキャットフードを気に入ってしまったりと、お互いのフードを共有したがるケースがあります。

種の異なる動物がフードを共有しても大丈夫なのでしょうか。結論からいうと好ましくはありません。

やはり猫は猫、犬は犬のフードをきちんと食べることが良いでしょう。ただし、一口味見をしてしまったからといって慌てることはありません。

それぞれ必要としている栄養素が異なるという理由で好ましくないのであって、命に関わるほど危険な行為ではないからです。しかし、永続的な共有は危険が及んでしまう可能性があります。軽視せずに人間がきちんと管理するように心がけましょう。

キャットフードとドックフードの違い

仲良しな猫と犬

我々人間から見ると、どちらも似通ったいわゆる「カリカリ」に見えてしまいます。ウェットフードもそうですが、どちらが食べても同じではないかと錯覚してしまいます。でも実は全く異なるものなのです。その主な違いは栄養素です。

犬は雑食性の動物で、必要とする三大栄養素(蛋白質、脂質、炭水化物)の割合が人間と似ています。猫の場合は肉食の動物であるため、より多くの蛋白質を必要としています。人、犬、猫が必要とする三大栄養素は以下の通りです。

  • 人:蛋白質17%、脂質25%、炭水化物58%
  • 犬:蛋白質25%、脂質18%、炭水化物57%
  • 猫:蛋白質40%、脂質25%、炭水化物35%

このように比較すると、各々生きるうえで必要とする栄養素の違いがよく分かります。

キャットフードの大きな特徴

先に述べた三大栄養素の違い意外にもキャットフードにはある工夫が施されています。それは猫が体内で作り出すことができない栄養素が補われているということです。猫は犬とは異なり合成できない成分がいくつか存在します。それは以下の通りです。

1.タウリン

タウリンが不足すると目、心臓、肝臓などの疾患にかかる可能性があります。猫はタウリンを体内で合成することができません。よってドックフードにはないタウリンがキャットフードには含まれています。

2.ナイアシン

ナイアシンは三大栄養素の代謝に必要な成分です。犬は一日に必要な分量には満たないものの、トリプトファンからナイアシンを作り出すことができます。しかし、猫はほとんど合成できません。

3.ビタミンA

犬はβカロテンからビタミンAを生成することができますが、猫にはできません。ビタミンAは暗闇での視力に影響を及ぼす成分です。夜行性の猫にとって大切な成分です。またその他にも皮膚や被毛の健康を保つことや妊娠にも欠かせない成分です。

4.アラキドン酸

猫は肉食動物であるがゆえに、不飽和脂肪酸の一種であるアラキドン酸をγーリノレン酸から生成することができません。犬は生成できるため、キャットフードを食べないと補うことができません。

以上のようにキャットフードには猫が健康に生きるための工夫が施されています。よって猫はキャットフードを食べることが好ましいのです。逆に犬にとってキャットフードは栄養過多になってしまいます。

キャットフードのほうが美味しい!?

猫はグルメな動物です。よって猫が飽きずに食べられるように嗜好性が高く、バリエーションも豊富に作られています。実はキャットフードのほうが美味しいのです。

犬の中には、偶然一緒に暮らす猫のフードを食べたことをきっかけにキャットフードを好んでしまうことがあります。更にこれが癖になるとドックフードを食べなくなるという事態に発展してしまうこともあるのです。

冒頭で述べたように、食べる=危険というわけではありません。しかし、栄養過多や肥満の原因になり、永続的に食べれば病気につながる可能性は十分にあります。

まとめ

興味津々な猫

キャットフードとドックフードは似て非なるものです。一口食べただけでは問題ありませんが、永続的に食べることは避けたほうが良いでしょう。

猫と犬は、ライフスタイルや人間との関わり方だけではなく本質的に種が異なる動物なのです。それぞれ必要な栄養素、食事から補うべき成分が大きく異なります。

猫と犬の多頭飼いをしているご家庭は大変だと思いますが、適切に管理し、健やかに過ごせるようにサポートしてあげましょう。

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