猫にゴーヤは大丈夫?与える時の注意点まで

猫にゴーヤは大丈夫?与える時の注意点まで

ボコボコの見た目が特徴のゴーヤを、猫に与えても良いのでしょうか?ゴーヤは苦味や青臭い食べ物ですが、猫が食べるとどんな効果があるのでしょうか?猫が口にして良い食べ物なのか、与える時に注意する点などを詳しく説明してみましょう。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

猫にゴーヤを与えてもOK?

ゴーヤ

猫にゴーヤは大丈夫?

結論から言いますと、猫がゴーヤを食べたからと言って害はありません。ゴーヤは好き嫌いが出てしまうようですが、ゴーヤのような苦味を気に入って食べる猫もいるそうです。

ゴーヤの基礎知識

沖縄の間では有名なゴーヤですが、独特の苦味があるのが特徴です。その為、苦手と言う人も多いのではないでしょうか?

ゴーヤという言葉は、沖縄地域の呼び名で、実際にはニガウリやツルレイシと呼ばれるウリ科の植物になります。ボコボコの見た目がライチに似ていることや、果肉が未熟で苦いことなど、未熟果物を野菜として分類されているそうです。

良薬口に苦し

ゴーヤと言うと、とにかく「苦い!」の一言になってしまいますが、その苦味こそが栄養の宝庫なのです。ゴーヤを食べる理由には、好きだからと言う人もいれば、健康のために食べると言う人もいます。

そして、苦みの正体は「モモルデシン」と言う成分が含まれているからです。モモルデシンには、血圧を下げる、胃液の分泌促進、頭痛改善などたくさんの効果が期待できます。ゴーヤが夏の食べ物と言われているのは、夏バテ改善の効果に最も適した食材なのでしょう。

ゴーヤの栄養成分

モモルデシンの栄養成分のほかにも、ゴーヤにはビタミンC、鉄分、カルシウム、食物繊維が豊富に含まれています。

これらの栄養成分は、どれもほかの野菜に比べると、何倍もの成分が含まれているので、ゴーヤを食べれば十分に栄養が補えると言う事です。疲労回復、貧血予防、骨を丈夫にする、便秘改善など様々な問題を解決する食べ物なのです。

猫にゴーヤを与える時の注意

キッチンに居る猫

生より加熱がよい

ゴーヤは生でも食べられますが、猫に与える時は加熱して与えるようにしましょう。もちろん、塩などの味付けはNGです。

猫の体は、人間と違い野菜などの消化機能があまり得意ではありません。食物繊維が豊富なゴーヤは、生で与えると消化不良の原因で、下痢になりやすくなる可能性があります。

与える量

栄養が豊富な食べ物でも、与えすぎはいけません。猫に与える量は、スプーンに小さじ一杯程度が好ましいです。人間でも、ゴーヤをたくさん食べすぎるのはあまり良くないと言われています。

過剰に摂取すると胃に負担を与える、腹痛になる、下痢になるなど負担をかけてしまうようです。それだけゴーヤの成分には、効能があると言うことなのでしょう。

ゴーヤは細かく刻もう

猫に与える時は、ゴーヤを茹でてから細かく刻んで与えるようにしましょう。5mmほどのみじん切りに近いくらいが食べやすいようです。大きすぎると、食べても吐いてしまう場合があります。

また、消化しやすいように刻んで与えてあげるといいでしょう。ゴーヤは、夏バテの食欲改善する働きがあるので、これからの季節にフードに少しまぜてあげても良いかも知れませんね。

ゴーヤを与えて免疫力を高める

猫にゴーヤ与える時に、与え方と量を注意しながら与えると、不足した栄養を補えることができるでしょう。

しかし、進んで猫にゴーヤを与えなければいけないと言うことはありません。ゴーヤに含まれるビタミンCは、猫の体の中で作れると言われています。

わざわざ外から補う必要はありませんが、免疫力が低下した猫には強化する効果が期待できるそうです。妊娠中の猫、子猫、老猫、肥満猫などは、免疫力を強化させる為に与えると言う方法もあるそうです。

健康が気になると言う猫には、ゴーヤが免疫力を高める手助けをしてくれるのかも知れませんね。

まとめ

野菜を見る猫

猫にゴーヤは与えてもいいのか、また与える時の注意点などを紹介しました。

ゴーヤには、栄養効果の期待できる成分が多く含まれています。人間だけでなく、猫に与えても危険な食べ物ではないと言うことです。

しかし、加熱して刻んでからスプーン一杯を与えると言うことに注意してあげるようにしましょう。

猫もゴーヤには、好き嫌いがあると思いますので無理にあげる必要はないでしょう。もしも、猫が興味をもつようなら注意点を守って与えるようにしましょう。

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