猫の埋葬方法 家での土葬からペット霊園での火葬までを解説

猫の埋葬方法 家での土葬からペット霊園での火葬までを解説

猫の埋葬方法にはいくつか種類があります。猫をそのままの姿で埋葬する土葬について気をつけることや、埋葬までの最後の時間にしてあげられるお世話の方法をまとめました。ペット霊園での火葬後の埋葬方法もご紹介します。

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猫の埋葬方法 土葬する場合に気をつけること

お花が供えられたペットのお墓

猫を埋めていいところは?埋葬についての法律

愛猫が天国へ旅立ってしまい、土葬で供養をする場合、埋葬する場所はどこでもいいというわけではありません。

廃棄物の処理及び清掃に関する法律では、ペットの遺体は一般廃棄物という位置づけです。そのため、公園に埋める、他人の土地に埋める行為は不法投棄となり法律に抵触してしまいます。自分が所有していない山林や、砂浜も埋葬してはいけません。

猫を埋葬しても良い場所は、飼い主さんが所有する土地です。家の庭や畑など敷地内に埋めることは認められています。

猫を埋めて埋葬してはいけない場合もある

猫の埋葬の法律を守っていても、猫を埋めてはいけない場合があります。それは猫がウイルス性の病気により亡くなったときです。例えば猫汎白血球減少症は、ワクチンをしていない猫や免疫力の弱い猫が感染するとほぼ100%死亡する怖い病気です。

その原因となるウイルスはとても感染力が強く、空気中でも1年ほど生き続けます。猫を室内で飼育していても、人が外からウイルスを持ち込んでしまうこともあるため、猫がウイルス性の病気で亡くなった場合は火葬ののち埋葬するようにしましょう。

また、家の庭など自分の土地に猫を埋葬しても、近隣に悪臭や水源の汚染などの心配や、土地を手放す可能性がある場合も土葬以外の方法を考えた方がいいでしょう。

猫を庭に埋葬する方法と注意点

十字架があるペットのお墓

猫を埋葬する方角

猫を埋葬する際の方角は、風水や陰陽道などでは、鬼門と裏鬼門(敷地の中心から見て、東北~南西のライン)は好ましくないという考え方があります。

ただ、近隣の状況や、敷地内の埋葬可能なスペースの有無、猫の供養という面を考慮して、埋葬する場所を選ぶことも必要です。家族がほとんど来ない場所よりも、いつも見える場所に猫を埋葬した方が飼い主さんも安心するのではないでしょうか?

猫を埋葬する深さと土の盛り方

猫を埋葬する際、穴の深さは1m以上掘るのが望ましいです。穴を1m以上掘るのはなかなか大変な作業ですが、ニオイが発生し周囲に広がる可能性、虫がわく、動物が掘り返してしまうといったことを防ぐために必要な深さです。

また、時間の経過や雨が降ることなどで埋葬した場所が凹んでしまうので、土は固めながら山なりになるように盛りましょう。

猫を埋葬する時一緒に埋めて良いもの、いけないもの

猫と一緒に埋葬してはいけないもの
  • 食べ物
  • ビニール
  • おもちゃ
  • 首輪
  • 洋服

花、綿や木綿素材のタオルや布、食べ物は猫とともに埋葬しても構いません。猫が好きだった食べ物を埋葬するときに供えてあげたいという場合は、ニオイで野生動物が寄ってきて掘り返されてしまう可能性があるので少量だけにしましょう。

ビニール、おもちゃ、首輪、洋服などは土に還らず残ってしまったり、遺体が土に還りにくくなってしまったりするため、一緒に埋葬するのには適していません。

猫が土に還るまでの期間

猫を土葬で埋葬すると、ゆっくりと土に還っていきます。土に還るまでの期間は、埋葬の穴の深さ、夏や冬など埋葬した時期、微生物の働きや、温度、湿度などの埋葬した場所の環境が関係しています。日当たりが良く、適度に湿度がある方が腐敗が早く、日当たりが悪く冷たい場所では土に還るまでの期間は長くなります。

猫を土で埋葬してから数か月から1年程度で骨だけになり、2年経過すると大きな骨だけになる場合や、腐敗が進まずに骨になるまでに30年、完全に土に還るまで50年かかるケースもあるようです。土に還るまでの具体的な期間は前述した環境によって大きく左右されます。

石灰の利用

猫を土葬で埋葬するする際、有機物の分解を早める働きがある石灰を利用する方法があります。猫の体重と同じ量の石灰を用意します。埋葬するための穴を掘り、用意した石灰を半分まきます。

綿や木綿のタオルなどで包んだ猫の遺体を置き、その上に残りの石灰をまき、土をかぶせます。埋葬する場所の環境などにもよりますが、土を多くかぶせられるようなら絶対に必要な物ではありません。

ペット霊園での火葬後に骨を埋葬

ペット霊園で火葬をし、飼い主さんが所有する土地に遺骨を埋葬する方法です。土葬の場合のニオイ、虫、動物に掘り返される、土地が他の人の手に渡って遺体が出てくるなどの心配が少なくなります。

しかし骨は土に還るまでに時間がかかるので、遺骨を粉骨してから埋葬すると、より心配が少なくなるでしょう。住宅が密集している地域で庭に埋めるときは、火葬してからの方がよさそうですね。火葬後の遺骨は骨壺に入れられていますが、骨壺から出して埋葬するか、土に溶けてなくなる骨壺をにいれて埋葬します。

猫の埋葬方法でプランター葬は大丈夫?

タンポポで遊ぶ子猫

大きめのプランターにペットを土葬するのがプランター葬で、埋葬する場所がない場合の方法の一つです。プランターのデザインを選んだり、お花を植えたりと、亡くなったペットをイメージした供養ができます。

プランター葬での土葬で、ニオイの心配もなく埋葬できるのは、ハムスターや小鳥の大きさまでが限界で、死産や生まれて間もない小さな子猫であれば可能の場合があります。

しかし、成猫はプランター葬での土葬は適していません。猫の場合は、火葬後に粉骨した遺骨をプランター葬で埋葬する方が管理しやすいでしょう。

猫の埋葬方法 ペット霊園で火葬する場合

目を閉じて座る猫

お墓を建てる

火葬後、ペット霊園に個別のお墓を建てて遺骨を納める方法です。愛猫のイメージに合わせたデザインのお墓を作って納骨できます。お墓の費用と年間の管理費などが必要です。

納骨堂

埋葬をせず骨壺を専用のスペースに安置する方法です。個別に仏壇のようになっているタイプや、ロッカーのようなタイプ、棚に他のペットの骨壺と並べて安置するタイプなどがあり、いつでもお参りできるメリットがあります。年間の使用料がかかります。

共同埋葬施設(供養塔、合同墓地)

他のペットと合同で埋葬する方法です。費用が抑えられるメリットがありますが、後から愛猫の遺骨だけを取り出すことはできません。年に数回の合同供養が行われる施設もあります。

合同火葬ののち合同で納骨する方法や、個別で火葬をして、命日や三回忌など後から共同埋葬施設に納骨できる施設もあります。

自然散骨(散骨して良い場所)

猫の遺骨を自然に還す、お墓を持たないという考え方に沿った供養の方法です。遺骨を細かく粉骨してから、散骨しても良い場所で行います。遺骨ですので他人の土地への散骨は行ってはいけません。

また、散骨をしている様子が他の人に迷惑な行為ととらえられてしまうケースもあるため、十分な注意が必要です。自然散骨の多くは、ペットの葬儀会社などが代行して海への散骨を行っています。また、ペット霊園が所有する山など自然が多く残る場所での散骨や樹木の下に埋葬する樹木葬といった方法もあります。

自宅埋葬、手元供養

猫を個別で火葬し、遺骨を自宅に持ち帰り供養する方法です。庭など所有する土地に埋葬します。また、埋葬せずに手元供養する方法もあります。かわいい骨壺や骨壺カバー、ペット用の仏壇や仏具で供養したり、遺骨を入れられるペンダントや、遺骨からダイヤモンドを作り身に着けたりする供養の方法もあります。
 

埋葬までの最後のお世話

抱っこされて頭をなでられる猫

死後硬直への備えと硬直時間の目安

猫は亡くなってから、気温にもよりますが2時間後に死後硬直が始まります。手足、お腹、頭部へと死後硬直が広がるので、その前に、棺に入れる場合は入れられるように手足を胸の方へまげてあげ、まぶたを閉じ、しっぽも整えてあげましょう。猫を抱っこしてあげると、丸くなる姿で落ち着きます。

硬直が始まってしまっても、優しくさすってあげると関節を動かしてあげられます。死後硬直は12時間を過ぎた頃にピークとなり、その後硬直は徐々に緩み体を動かせるようになります。しかし、硬直が緩むと体から体液が出てくることがあるので、その対応をしてあげましょう。

安置方法

亡くなった猫は時間の経過とともに腐敗が進みニオイが発生します。遺体の傷みを遅らせるために直射日光が当たらに涼しい部屋に安置しましょう。

棺に入れる場合、底に新聞紙、保冷剤、バスタオルの順に敷き、猫を寝かせタオルで包んだ保冷剤をお腹に当てます。シーツなどをかけてあげ、お花などを入れてあげましょう。棺は必ず必要ではなく、ペットシーツやビニールシート、その上に布やバスタオルを敷き、その上に猫を寝かせてあげる方法でも構いません。

保冷剤や氷をタオルで包み、お腹や頭に当てましょう。ただ、気温が高くなる夏は遺体の傷みが早く進んでしまうので、冷房の効いた部屋での安置や、箱の中に猫を寝かせ、保冷剤やドライアイスを当てふたをしてください。

ドライアイスとふた付きの箱を使用することで冷凍庫や冷蔵庫に入れずに2日間ほど安置することができます。外気に触れないようにするペット用の棺を利用する方法もあります。

体を清める

固くしぼったタオルで猫の体を清め、ブラシで毛並みを整えてあげましょう。口やお尻を、優しく拭いてきれいにしてあげます。

時間が経過すると体液が出てきてしまうことがあるので、ハンカチなどで枕を作り頭を高くしてあげたり、口や肛門に脱脂綿などを詰めてあげたりします。埋葬までのわずかな時間、猫をきれいにしてあげましょう。

まとめ

抱っこされる茶色の猫

猫の埋葬方法についてご紹介しました。埋葬する土地がない、火葬を依頼できる業者が近くにないなど、どうしても方法がない場合は保健所ではなく各市町村に役所に問い合わせてみてください。ペットの遺体の引き取りや火葬などを行政が行っている場合があります。

猫を埋葬する場合、埋葬してもいい場所、してはいけない場所、埋葬できないケースがあります。猫を供養するために、事前に確認しましょう。また、自宅での埋葬以外に、ペット霊園を利用した様々な埋葬方法もあります。

飼い主さんが納得する供養の方法を選び、埋葬の前に猫にしてあげられることをきちんと行って悔いのないお別れをしたいですね。