猫がミネラル不足になると陥る6つの弊害

【獣医師監修】猫がミネラル不足になると陥る6つの弊害

ミネラルが体の中に必要な栄養素のひとつです。現代では、ミネラル不足が増えて来ていると言われています。人間はもちろん、猫にもミネラルは大切な成分です。ミネラル不足が体にどう影響するのか見ていきましょう。

2003view

SupervisorImage

記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

猫のミネラル不足から起こる事

布団にくるまる猫

1 骨粗鬆症

ミネラル不足により、骨粗鬆症、骨折、歯がもろくなりやすいと言われています。カルシウム不足は、骨や歯に影響がでてくるそうです。

ミネラルが不足すると、丈夫な骨がもろくなってスカスカ状態になってしまいます。

必要なミネラルはカルシウムで、リンと結合して骨をつくります。カルシウムとリン両方がバランスよく摂取できなければ骨密度が下がってくるようです。

2 貧血

鉄分が不足すると、貧血を起こしやすくなります。鉄は赤血球を作るのに必要なミネラルになります。

体の中に血液がうまく作れない、循環が悪くなるのは鉄分とタンパク質が結合できていないからだそうです。めまい、息切れ、ふらつきが起こる原因になります。

3 抜け毛

ヨウ素と言う聞きなれない成分もミネラルです。ヨウ素は海藻類に多く含まれています。ヨウ素が不足すると、甲状腺ホルモンが作られなくなり、代謝が悪くなるようです。

新しい毛が作られないまま抜け毛が増えたり、艶がなくなってしまうそうです。

4 筋肉の痙攣

体内に取り入れられたカルシウムは、骨や歯だけに意味があるのでなく、血液や筋肉にも影響が及ぶのです。カルシウムには、神経の伝達させてくれたり筋肉を動かすのに大切な成分です。

また、血液中にあるカルシウムが、止血や筋肉の収縮などの活動を助ける働きをしてくれます。なので不足すれば、筋肉が痙攣やしびれを起こしたり、筋肉が弱くなっていく可能性もあります。

5 ケガが治りにくい

ケガが治りにくく感じるのは、亜鉛が不足しているからです。亜鉛はタンパク質と結合すれば、傷やケガの回復を手助けする働きがあるそうです。亜鉛が不足すれば、ケガが治りにくくなると言われています。

6 発育の低下

ミネラルにはカリウムとナトリウムも含まれています。これらがワンセットとしても機能を果たす役割りがあり、水分のバランスを調整してくれるそうです。

カリウムが不足すると、発育が低下したり、脱水症状が起こります。ナトリウムが不足すると、皮膚の乾燥や脱毛が起こります。発育を助ける役割りには、マンガンと言う成分もあります。

これらの成分は、心臓や神経や筋肉の働きを良い状態にさせる役割りがあるため、不足するといけません。

ミネラルについて

食材

ミネラルは食べものから摂取する

タンパク質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルは五大栄養素と言われており、これらをきちんと摂取することが健康の条件なのです。

その中でも、ミネラルは体内で合成することが難しいと言われ、食事やサプリで摂取して行く必要があります。

ミネラルは栄養素として欠かせないものとして言われていますが、およそ16種類ものミネラルがあり、臓器や組織の働きを円滑に働かせてくれています。

ミネラルを多く含む食品を、バランスよく摂取していけば健康を維持できると言えるでしょう。

ミネラルの過剰摂取

ミネラル不足を気にし過ぎて、ミネラルばかりを補おうとするのはいけません。

つまり、ミネラルの過剰摂取は、病気を引き起こすことになるのです。カルシウムやマグネシウムを多く摂取すると、腎臓や泌尿器系の病気を招きやすくなります。

ヨウ素を多く摂取すると、甲状腺ホルモンや甲状腺の病気を引き起こしやすくなります。また、ミネラルの過剰摂取は、嘔吐や下痢の症状を伴う場合もあります。

栄養バランスが大切と言われるのは、摂取すれば良いのではなく、ミネラルをバランスよく摂取することが大事になります。

まとめ

キャットフードと猫

猫がミネラル不足になると陥る弊害について紹介しました。人間でもミネラル不足は、問題になっています。

ミネラルを摂取していると思っていても、不足していくと残りのミネラルだけでは補えなくなるそうです。

ミネラルバランスが崩れたり、不足してしまえば、健康な体に弊害がでやすくなってしまいます。

猫の場合は、フードで摂取できます。フードの裏に記載している、必要なミネラルがどれだけ摂取できるか確認してみましょう。そして、足りていない成分を摂取していけるように心がけましょう。