元気だからこそ動物病院へ!猫の定期健診が重要な4つの理由

【獣医師監修】元気だからこそ動物病院へ!猫の定期健診が重要な4つの理由

猫を病気に連れて行くのは体調不良のときやワクチン接種の時だけで大丈夫と思いがちです。しかし、辛抱強い猫は人知れず体調不良を隠していることもあります。ここではこまめに定期健診に行くメリットについて紹介していきます。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

猫の定期健診に行くメリット

抱きつく猫

1.うちの子の基準がわかる!

健康診断では体重測定、検温、聴診、触診、問診などが行われます。特に気になる症状がなく、元気に過ごしているときにこれらの健康診断を定期的に行うことにより、一般的な猫データではなくうちの子のデータを医療記録として残しておくことができます。

猫が体調不良を起こしてしまった際にこれらのデータがあることで、本当に必要な検査内容を獣医師が判断しやすくなります。猫にとっても必要最低限の検査をすれば良いので肉体的にも精神的にも負担を軽減させることができます。

また日頃の元気な様子を見てもらうことはデータ上の判断以外にも役立ちます。それは日頃の様子を把握してもらうことで、些細な変化に飼い主さんだけではなく病院側もいち早く気づくことができ、より早い対応をしてもらうことが可能になります。

2.猫が病院慣れできる

病院には独特の雰囲気があり、人間でもあまり好まない場所です。音や匂いに敏感な猫なら尚更苦手な環境といえるでしょう。

しかし、だからといって病院に行かないわけにはいきません。日頃から病院に行く習慣をつけることで、雰囲気や機械音、消毒の匂いにも慣れることができます。

そして医療スタッフとも顔馴染みになり、警戒心が薄れると思います。ストレスがかかりがちな環境だからこそ、少しでも安心して受診できるように心がければ猫への負担も軽減できるかもしれません。

3.医療スタッフと飼い主の信頼関係が築ける

猫の体調が悪く、飼い主が動揺している状況では病院の雰囲気や相性などを見極めることが困難です。健康診断を目的に元気な状態で受診することで、その病院の雰囲気やスタッフとの相性が良いかを冷静に判断することができます。

そして、信頼できる環境であれば定期的に様子を見せに行くと良いでしょう。そうすることで、自然と医療スタッフと飼い主さんとの間に信頼関係が築かれ、いざというときに安心して猫を任せることができます。

4.猫は辛抱強く、体調不良を隠す傾向がある

猫は人間のように言葉を話すことができません。よって言葉で体調不良を訴えることは不可能です。また、猫はとても辛抱強い動物であり体調不良を隠す傾向にあります。

それは野生名残が関係しています。野生の猫が体調不良や怪我を別の猫や動物に気づかれてしまうと身に危険が迫ります。だから猫は些細な体調不良は隠し、じっと耐える傾向にあるのです。

安全な家庭で暮らす猫は一見安心しているように見えてしまいます。信頼している飼い主さんに隠し事はしないと思いがちです。しかしあくまでも野生の名残が影響していることで、いわば本能的に体調不良を隠さなければと猫は考えています。

飼い主さんからすれば少し寂しいようにも感じますが、猫の本能を理解してあげることが大切です。日頃からよく猫を観察し、さらに定期健診を受けておけばより安心感へとつながります。

定期健診が役立った実際のエピソード

寛ぐ猫

筆者の愛猫は持病があることもあり、定期的に健康診断を受けに行っています。病院嫌いな筆者だけではなく愛猫も病院に慣れ、リラックスして受診できるようになりました。

そして、成長の様子や持病が落ち着いていることを知ることで日々の不安が解消されています。つい先日も定期健診に行ってきました。ここで初めて定期健診の重要性を痛感させられる出来事が起こりました。

まさかのストルバイト結石再発!!

持病とは別に、一度ストルバイト結石と細菌性膀胱炎を患った愛猫。幸いにも投薬のみで症状が落ち着きました。そしてそれ以降、何事もなく元気に過ごしていると思っていました。

しかし、ストルバイト結石は密かに忍び寄っていたのです。先日も普段通りの定期健診で受診しました。そこで食欲のわりに前回よりも体重が減り、触診でも痩せていると指摘されました。

そして獣医師に尿検査を勧められお願いしました。すると、まさかのストルバイト結石が再発していました。幸い現在は完全な結石ではなく、その材料が集まっている砂の状態だと診断されました。

これを機に食事を改善しなければ膀胱に石ができてしまうそうです。獣医師に適切な療法食を教わり、サンプルをいただきました。

獣医さんとの信頼関係の重要性に気づいた

今回、早期発見に至ったのは獣医師の適切な判断です。しかし、元気そうな愛猫に負担のかかる尿検査をお願いしようと思えたのは筆者がかかりつけの病院と獣医師を信頼していたからです。

何度も定期健診で顔を合わせ、信頼関係が築けていたことが結果、愛猫の命を救ったのだと思います。また、日頃の愛猫の様子を把握してもらえていたことが些細な変化に気づけた重要なポイントだとも思います。

まとめ

仲良し猫

猫は本能的に体調不良を隠し、じっと耐える傾向にあります。言葉を話すことができない猫の異変にいち早く気がつくためには日頃の定期健診が大切です。

そして信頼できる動物病院を探しコミュニケーションを取っておくことで、いざというときに安心して愛猫を任せることができます。元気だからこそ動物病院へ積極的に足を運ぶことをおすすめします。