猫の平衡感覚がすごいのはどうして?猫の体を徹底調査!

猫の平衡感覚がすごいのはどうして?猫の体を徹底調査!

猫は高いところや木に登るのが好きな個体もいて、足元がしっかりしていないような場所であっても、平気で歩いたりジャンプをしたりすることができます。猫は足でものを掴みながら移動するわけではないのに高いところから落ちない理由について、身体的な機能から紹介しましょう。

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猫が高いところが好きな理由

木の上の猫

猫は成長して高くジャンプすることができるようになると、高い場所で寛ぐことが多くなります。以前のブラウン管テレビの上は猫の指定席でしたが、どうして高い場所が好きなのでしょうか。

先祖からの遺伝子

猫の先祖はヤマネコと言われていて、砂漠や草原といった場所で生息していました。野生ではいつ外敵から狙われるかわからないので、常に自分の身の安全を確保する必要があります。

猫は瞬発力はありますが持久力があまりないので、外敵から襲われると容易に逃げられるという種類ではないので、危険性が高い平地ではなく、外敵が少ない木の上で1日の大半を過ごしていました。

猫が教えてもらったことがないのに木登りができるのはこのためであり、そんな先祖からの記憶が現代の猫にも残っていて、高いところを見ると行きたくなってしまいます。

高い場所に居る猫のほうが偉い

猫は人間を自分と同じ猫だと認識していて、そのために猫同士で行う習性を人間にも行っています。人間に自分の匂いを擦り付けたりお腹の上で寝るのが代表例ですが、他に自分が相手よりも優位だと誇示する意味で上から相手を見下ろすことがあります。

これは純粋な序列というような意味合いではなく、自分が相手より優位な位置にいると自己満足するためです。猫は犬のような集団行動は行わないため、リーダーに服従するという考え方はほとんどありません。

人間に対しても自分よりも上というよりは、ご飯を食べさせてくれて遊んでくれる仲間のような味方をしてくれます。人間の方が体格が大きいので自分より強い時にというのは認識していますが、リーダーという感覚は持っていないので、上から見下ろして優位性を感じたくなってしまうということです。

猫が高い場所を移動できる身体的機能

上からのぞく猫

猫は高い場所での移動をスムーズにするための身体的機能を持っていて、その機能があるので上手に移動することができます。猫が持っている身体的機能とは、どのようなものでしょうか。

長い尻尾

猫は尻尾が短い個体もいますが、多くは長い尻尾を持っています。四足歩行の場合、通常時は安定性があっていいのですが、体勢が傾くと倒れやすいという欠点があります。

これを補うのが尻尾であり、尻尾を倒れる方向の逆にすることで体のバランスを保ち、高所の不安定な足場であっても猫はうまく歩けるのです。

ただ尻尾だけしかないため、あまりにバランスを崩してしまうと猫であっても足を滑らせたり、落下してしまうことはあります。

肉球

猫の肉球はクッションの役割を持っていて、高いところから飛び降りても衝撃を吸収してくれます。

他にも弾力があるので滑り止めの役目も担っていて、猫は四本の足の裏に肉球があることで不安定な足場でも密着して歩くことが可能になっています。

この肉球は室内飼いをしている猫はとても柔らかいのですが、傷ついてもすぐに再生してくれるので問題はありません。ただし夏場のような暑い時期になると肉球から汗が出てしまうため、滑りやすくなってくるので注意が必要です。

猫の爪は普段は指の中に入っていますが、引っ掻いたりものを掴むような場合には外に出てきます。

この爪は先端が鋭くて曲がっていて木材などにはよく引っかかるので、高所を歩く場合には爪を出してしっかりと掴みながら移動していることもあります。

もし足を滑らせても爪を出して壁などを引っ掻くので、簡単には転落せずに途中で止まれるようになっています。

落下した場合の防御

猫の身体的機能の究極とも言えるのが、もしも足を滑らして転落しても、どのような体勢であっても体を反転させて足で着地できる機能を備えているということでしょう。

これは人間では反射神経と呼ばれていますが、猫はこの反射神経と共に人間にはあって猫には無い身体的特徴によって、高度な反転運動を可能にしています。

それは鎖骨であり、人間であれば肩の下の方にある鎖骨が猫にはありません。しかし、この鎖骨が無いことで体を無理な体勢で捻ることが可能になり、どのような向きで落下しても瞬時に着地に最も適した体勢にすることができるのです。

猫にはこの機能が備わっていることで足場の悪い高所であっても平気で上がることができ、異動なども思い切って行うことができるのです。

視野の広さ

猫の視力は人間よりも低く、数メートル先のものもぼやけて見えています。しかも限られた色しか感知できないので、その点から言えば人間の視力の方が上だと言えるでしょう。

しかし猫は視野がとても広くて、正面を見ている状態であっても、背後をほとんど見ることができるようになっています。

この広い視野によってどこに危険な場所があるのか察知することができ、危ない場所は注意を払いながら進むことができるので、高所であってもそれほど苦にならずに移動ができます。

まとめ

木の上の猫

猫が足場が不安定なところでも上手に足を運んで歩けるのは、猫に備わった高い身体的機能の賜物であると言えるでしょう。

高いところが好きなのは先祖からの遺伝でもありますが、高いところから下を見下ろすのが好きだという習性を持っているからとも言えます。

猫を飼育する場合にはいつの間にか高い場所に上っているということがあるので、できる限り危険性のあるものは上部に置かず、人間も猫も安心できる環境を作ってあげて下さい。