猫の下部尿路疾患とは?原因、対策からおすすめのフードまで

猫の下部尿路疾患とは?原因、対策からおすすめのフードまで

猫は尿に関わるトラブルが多く、猫に発症しやすい病気の中でも、下部尿路疾患はトップ3に入っています。そこで今回は、猫にかかりやすい下部尿路疾患について、どんな病気なのでしょうか?また下部尿路疾患に対応する、おすすめのフードの紹介を踏まえて、発症する原因や対策法についてもお話しします。

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猫の下部尿路疾患とは

トイレしている猫

猫の下部尿路疾患とは、以下の猫の泌尿器系に関わる、病気の総称のことをいいます。また下部尿路疾患は、FLUTDやFUS(猫泌尿器系症候群)とも呼ばれています。

  • 膀胱結石
  • 尿路結石の尿石症
  • 膀胱炎
  • 尿道炎
  • 尿道閉塞

猫の下部尿路疾患で多いのが、原因不明の突発性膀胱炎やオシッコの中に結晶・結石ができる尿石症です。

元々猫は、あまり水を好んで飲まないため、飲水量が少ない傾向にあることから、下部尿路疾患になりやすいといわれています。特に飲水量が低下する、寒い冬の季節は下部尿路疾患を発症する猫が増える傾向があります。

下部尿路疾患になりやすい猫

猫の下部尿路疾患は、品種や性別関係がなく発症しますが、オス猫の方がメス猫よりも尿道が細長い構造をしているため、オス猫の方が結晶・結石が詰まりやすく、尿道閉塞をおこしやすいです。

猫が下部尿路疾患になる原因と対策

窓際にいる猫

原因

猫の下部尿路疾患を引き起こす原因は

  • 体質や遺伝
  • 年齢
  • 食事
  • 運動不足
  • 肥満体型

など様々あります。また飲水量が少ないと、その分オシッコが濃縮されるので、下部尿路疾患になりやすいともいわれています。

突発性膀胱炎の原因

猫の下部尿路疾患で多く発症している突発性膀胱炎は、結石や尿路感染症がない原因不明の膀胱炎のことをいいます。

猫の突発性膀胱炎は、下部尿路疾患全体の約60%の割合で発症しており、ストレスが関係しているといわれています。ストレスの要因としては、気候の変化やトイレ環境、来客、他に動物や家族が増えたなど様々あります。

尿石症の原因

また猫に多い尿石症は、下部尿路疾患全体の約20%の割合で発症しています。

猫の尿石症では、ストラバイト結石や、シュウ酸カルシウム結石が主な原因としてあげられ、リンやマグネシウムなどのミネラル成分の摂取量や、バランスが悪いことによって、猫のオシッコのphがアルカリ性又は酸性へと極端に傾いてしまうことで形成されてしまいます。

オシッコのphが極端に傾いてしまう要因に、フードやオヤツ類による、食事内容が大きく影響しています。比較的年齢が若い猫の方が発症しやすく、オス猫の方が尿道閉塞になりやすいです。

症状

猫が下部尿路疾患を発症した場合以下のような症状があります。

  • トイレに何回も行くがオシッコの量が少ない
  • オシッコが出ていない
  • 排尿痛
  • 血尿
  • トイレ以外の場所で粗相をする

結石ができていた場合、膀胱内の粘膜が傷ついてしまうため、血尿や頻尿など膀胱炎の症状が繰り返しおきます。

また結石や、尿道栓子(炎症により剝がれ落ちた細胞や結晶、粘膜、白血球や赤血球など)により、尿道に完全に詰まってしまうと、オシッコが全く出なくなってしまいます。

慢性腎不全を誘発

特に尿道が細長い若いオス猫に多くみられます。猫が尿道閉塞になり、オシッコが全く出ない状態になってしまうと、腎臓に障害をあたえ急性腎不全を発症します。そのような状態になると、食欲不振や嘔吐などの症状がみられるようになります。

場合によっては、尿毒症を引き起こす恐れがあり、命を落とす危険性があります。治療を行ったとしても、一度障害を受けた腎臓の働きは元に戻らないため、慢性腎不全となるケースがあります。

以下のような症状がみられた際は、動物病院に連れてきてください。

  • オシッコの色が薄ピンク色や血が混ざっている、あるいは血尿
  • トイレに何度も行く
  • トイレにいる時間が長くオシッコの量が極端に少ない、あるいは全く出ていない
  • トイレ時に鳴く(排尿痛)
  • 食欲低下、元気喪失

対策

猫の下部尿路疾患は、治療しても再発しやすい病気なため、再び発症させないように予防することが非常に大事になります。

ストレスのない生活環境

いつでもトイレができるように、常に清潔感を保つことや、猫の頭数分よりプラス1個多く、トイレを用意する。

飲水量低下予防に、家の至るところに水飲み場を複数設置し、いつでも水を飲めるようにし、運動不足解消に上下運動ができるキャットタワーを置くなど、生活環境の改善を行うことです。

猫はストレスに敏感で弱く、突発性膀胱炎を引き起こすリスクが高くなるので、ストレスを与えない生活環境にしてあげることも必要です。

フードの見直し

また下部尿路疾患でも、多くの猫に発症しやすい尿石症は、フードに含まれているリンやマグネシウムなどの、ミネラル成分が原因といわれているため、低リン・低マグネシウムなどミネラル成分を調節した療法食に切り替える必要があります。

その際には定期的に尿検査を行い、モニターしながらあたえる必要があります。

しかし専用の療法食を食べたとしても、食べ過ぎて肥満体型になってしまうと意味がなく、下部尿路疾患のリスクを高めてしまいます。猫の適正体重を踏まえながら、適切なフード量をあたえるように注意します。

猫の下部尿路疾患に対応したフード

フードを食べている猫

多くの飼い主は、猫が下部尿路疾患を発症して、治療後、良くなって予防策をしていない傾向があります。

 

しかし猫の下部尿路疾患は非常に再発しやすいため、尿検査にてモニターしながら、フードによる食事管理を続ける必要があります。今回は下部尿路疾患に対応した、おすすめのフードを紹介します。

ヒルズ c/dマルチケア コンフォート

プリスクリプション・ダイエット 療法食 猫用 CDマルチケアコンフォート 2kg
3,647円(税込)

このフードは下部尿路疾患でも、猫に発症率が多い突発性膀胱炎治療を目的につくられた療法食です。

コンフォート(Comfort)とは、「癒し」や「心地良さ」の意味が込められています。そのため、この療法食の大きな特徴として、「加水分解ミルクタンパク質」や、「L-トリプトファン」の成分が入っています。

加水分解ミルクタンパク質

乳タンパク質を加水分解したものをいいます。デカペプチドをつくる材料となり、リラックス効果があるといわれています。

L-トリプトファン

L-トリプトファンには、幸せホルモン呼ばれているセロトニンをつくる栄養素であります。

ロイヤルカナン phコントロール オールファクトリー

ロイヤルカナン キャットフード 猫用 pHコントロール オルファクトリー 2kg
3,842円(税込)

このフードは、下部尿路疾患(ストラバイト結石及びシュウ酸カルシウム結石)に対応している療法食であります。下部尿路疾患でも、猫にかかりやすい尿石症予防に対して、リン、マグネシウムなどのミネラル成分の含有量、バランスを調節しています。

フードに飽きやすい猫や、香りにこだわりのある猫でも、食べてくれるように食欲を刺激する独自の香りがあります。

また、猫の下部尿路疾患になりやすい要因の、一つでもある肥満に対して、カロリーを低く調節してつくられていますので、体重過多の傾向にある猫に、おすすめの療法食でもあります。

まとめ

女性に抱っこされている猫と獣医師

猫の下部尿路疾患は膀胱炎や尿石症、尿道閉塞など泌尿器系疾患全般のことを指し、猫に発症しやすい病気でもあります。下部尿路疾患を発症すると、頻尿や血尿などの症状がみられます。

しかし場合によって、オシッコが全く出てない状態に陥ってしまうと、腎臓に大きなダメージをあたえ、命の危険が伴いますので、早急に動物病院へ連れてきてください。

元々の体質や年齢、性別など、原因となる要因は様々ですが、ストレスや食事内容、飲水量低下、肥満が日常生活で、下部尿路疾患のリスクを高める要素としてあげられます。

そのため、下部尿路疾患に対応しているフードをあたえる必要がありますが、それだけではなく体重に気をつけ、飲水量を増やす、ストレスに配慮するなど、生活環境を改善させることも大事です。

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