一緒に幸せになろうね!小さくてもとっても大きい二つの命の話

一緒に幸せになろうね!小さくてもとっても大きい二つの命の話

まだまだ400gにも満たない小さな小さな保護猫の子猫をお迎えした時のお話です。この子たちをお迎えするのには、実は若干の迷いがったのです。今回はこの子猫をお迎えするまでの私の決意と、大変だったことや実際にお迎えしてよかったこと、その後の猫たちの様子などをご紹介したいと思います。

東日本大震災とペットロス

2011年の2月に我が家は愛犬と愛猫を相次いで亡くしました。あれは2011年3月の東日本大震災の直前でした。長い間一緒に暮らしてくれた愛犬と愛猫との別れはとても辛く、私は軽いペットロスになっていました。

そこに追い打ちをかけるように起きた大震災。震源地からは離れていましたが、揺れが大きく自宅の周辺も大変な状態になっていました。月日はたち震災後の復興も進み、私のペットロスも落ち着き始めたころ子猫でもお迎えしてみようかな、という気持ちが起こりました。

里親を募集している猫を探す

それから様々なサイトで里親を探しているコーナーを見て数か所連絡をしてみたのですが、保護団体によっては年収の確認や身分証明の提出、私が亡くなった場合の猫の後見人、現在のペットの有り無しなど先方の要望がかなり厳しくお迎えには至りませんでした。

年が明け2012年、私の子猫をお迎えする気持ちも薄れたころ、本当に偶然に出会いがありました。インターネットの広告の猫サイトの画像が目に留まり、何となくクリックしたところ、それは農家の庭先で繁殖してしまった子猫の里親募集の記事でした。

保護団体ではないので条件に折り合いはつくかな?と思い連絡をしたところ、すぐにでもいらしてください、とのお返事をいただきました。

子猫を見にいく

自宅から車で2時間ほどの距離のそのお宅に、ドライブがてら実家の母を連れて伺いました。実際に猫たちを確認すると、成猫が4匹子猫が20匹ほどウロチョロとしていました。

子猫たちを目で追いながら「どの子も可愛いねー」と話していると、ひときわ小さな茶トラの子猫が目に留まりました。しかし、体が小さいからか何となくおどおどとしています。

仲良しな2匹

ドルマとハスク

さらに茶トラの子猫を観察していると、常に行動を共にしているキジトラの子猫がいました。2匹は一緒にじゃれたり舐めあったり特に仲が良さそうでした。

体が小さくておどおどとしているけど、何となく放っておけないその茶トラの子猫の里親になろうを決め始めた時に、母が私に「あの子たちはいつも一緒に遊んでいるんだね、離したらかわいそうだよ」と言いました。

我が家は既にその当時先住猫が5匹いる状態だったので、子猫を2匹新たに迎える予定はしていませんでした。さらに性別も女の子を希望していたので、念のため茶トラの性別の確認をしたところ残念ながら男の子でした。

女の子を希望していたのは、多頭飼いの場合オスが複数頭いると縄張りの争いが激しくなると聞いていたからです。先住猫の中の1匹はオスだったので、ケンカ回避の面からもメスが希望だったのです。

子猫2匹をお迎えする事に

私は迷いました。女の子が希望なのだけれど何となく放っておけない小さな小さな茶トラの男の子と、常に一緒に過ごしていたいと訴えているようなキジトラのこれまた男の子。

決断の時です、迷っていても仕方がありません。里親の気持ちが薄れた時に偶然出会う事になった子猫たち。まさにこの出会いが運命の出会いなのではないかと思いました。

探していた時には会わなかったけど、素敵なタイミングで表れてくれた子猫たち。私はこの子たちを迎えてあげようと、そうですこの際2匹まとめて面倒を見てあげようと、先住猫の男の子はとてもやさしい子だからきっと大丈夫!などと勝手な考えで自分の心に決着を付けました。

子猫をお迎えするために用意していった一つのキャリーバッグの中に、茶トラとキジトラの男の子を入れて帰途につきました。2匹お迎えする事も、さらにその子たちの性別が男の子だという事も、みんな主人には内緒にしたままで。

初めての2匹同時お迎え

ドルマとハスク1

猫の飼育は比較的慣れていましたが、今回の子たちは2匹とも400gにも満たない小さな子猫だったので、少し気を使いました。食事もはじめのうちは離乳食からで、徐々にフードに切り替えていきました。

さらに2匹ともとても臆病だったので、先住猫たちとのご対面には少し時間をかけました。茶トラの子猫ちゃんは、保護した後に結膜炎を発症し、慣れない動物病院通いをさせる事になってしまいました。その時に処方された目薬も、きっと初めての体験だったのだと思います。

今はみんな仲良し

ジンまるとドルマ

我が家の子たちはほとんどが保護をした子なのですが、2匹同時というのは今回の子たちが初めてでした。小さくて愛くるしい子猫たちがじゃれあう姿を見る事も幸せですし、何よりも心配をしていた先住猫の男の子が進んで相手をしてくれたことが驚きでした。

男の子同士だと縄張りを主張するので、多頭飼いには向かないという事を過去に何かで読んだのですが、そんなことは決してないのだという事がよくわかりました。

女の子はどちらかというとクールでそっけないのですが、甘えん坊の男の子が2匹もやって来てくれたおかげで毎日笑顔が絶えません。

あの時に400gにも満たなかった子猫たちですが、今は5kgを軽く超える立派な成猫に成長しました。現在は猫たちの数も増え総勢9匹なのですが、我が家の猫たちの中でどうやらこの2匹が政権を握っている模様です。

迎え入れる時に心配した先住猫の男の子は現在21歳のおじいちゃんなので、すべての権利をこの子たち二人に渡したようです。

自分たちの後に増えた新入り猫たちのけんかの仲裁をしてくれたり、時にはほかの子のご飯を横取りしたりと素敵な毎日を送っています。

あの時にすごく迷いましたが、2匹一緒にお迎えをして本当によかったと思いました。

保護猫を検討してみて!

ドルマとハスク大人

猫達との出会いは本当に運命みたいで、探して見つかるものでもないのかもしれません。ペットショップでご主人様を待っている猫たちも可愛い猫ですが、猫を家族に迎えたいと思ったら、保護猫たちにも目を向けて考えてあげてはいかがでしょうか?

名前のあるペットショップの猫も名前のない保護猫もきっとみんな同じように可愛いはずですから。

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