猫の霊がついてきた…?ある町を訪れた時に体験した不思議な話

猫の霊がついてきた…?ある町を訪れた時に体験した不思議な話

かわいがっていたペットが亡くなると、飼い主が亡くなるまで虹の橋で待っていてくれる…そんな話を聞いたことはないでしょうか? では、飼われていなかった猫ちゃんや犬さんはどこに行くのでしょう? この話は筆者が体験した、ちょっとスピリチュアルなお話です。

知らない町で

知らない街と猫

二十年ほど前のことです。とある用事で母と初めての町へ出かけたとき、勝手がわからなかった私たち親子は、駅に設置された周辺地図を見ていました。すると地元の方と思われる年配女性が突然、話しかけてきました。

「この辺りはね、野良猫ちゃんとかを殺したりする人がいて物騒だから気をつけなさい」。

いきなり話しかけられたことに加え、その内容が不穏なものだったため、私は「あ、はい…」としか返事ができず、その女性はさっさと立ち去りました。

親子ともども大の猫好きだったため、なんとも言えない悲しい気持ちで用事をすませ、その町を後にしました。

猫ちゃんがついてきた?

鳴く猫

その夜、電話で友人と話していたときのことです。相手が話しているのを相槌を打ちながら聞いていると、ふいに耳元で

「ニャア!」

という大きめの鳴き声が聞こえました。えっ?!と驚き固まる私をよそに、電話の相手は何も聞こえなかった様子で話し続けています。
…空耳…?にしては大きすぎるし、明瞭すぎる鳴き声でした。

その後、電話を終えて部屋で用事をしていると、浴室から母の「えっ?!」という叫び声が聞こえてきました。どうしたのか訊くと、「今、耳元で猫の鳴き声が…」と呆然としています。

自分が聞いた鳴き声と同じだったのか確かめると、母には「ニャーーーア!」と少し長めに聞こえたそうです。

ふと、交通事故で亡くなった動物の遺体を見かけて「かわいそう」と思ったら、その子がついてくることがある、という話を聞いたことがあるのを思い出しました。

その日、私たち親子は遺体を実際に見たわけではないのですが、「かわいそうに」「ひどい人がいるね…」という話を駅で交わしていました。

駅周辺で殺された猫ちゃん(の魂)が、私たちの会話を聞いて、ついてきてしまったのでしょうか?
怖いという感覚はありませんでしたが、何もしてあげられないので困ったな、と思いました。

猫ちゃんに成仏してもらおう

羽根が生えた猫

翌日、猫ちゃんがまだ家にいるかもしれないと思った私は、当時たまたま持っていたスピリチュアル本(もう手元にないのでタイトルがわかりません、すみません)に載っていた、未成仏の動物を天国に送る方法を試してみることにしました。

成仏させる方法を試す

まず、家中の窓を開けて(網戸は締めていてOK)、通り道を作ってあげます。そして浄化音として、手をタン!タン!と大きく叩きます。天国に行ってください、という思いを込めて。

なんか…変な人に思われないかな…と誰も見ていないのに自意識過剰になりつつ、私は手を叩きながら「猫ちゃん、天国に行ってね」と心の中で話しかけました。

その後

それ以降、鳴き声は聞こえず、気配も感じられませんでした。母も鳴き声を聞いたのはその一度きりでしたが、今でもたまに「あの、ニャーーーア!ほど鮮明に聞こえた鳴き声はない」と話しています。

猫ちゃんの「怖かった…」という思いと、私たち親子の「かわいそうに…」という思いの波長が合ってしまったのでしょうか。

猫ちゃんは自分の悲しさをわかってほしくて、何となくついてきたのかなという気がします。でも、もともと霊感のある親子ではないので、猫ちゃんも「何もしてもらえなさそう」と察して、さっさと出て行ったのかもしれません…。

終わりに

お化けのコスプレをした猫

かわいそうな動物の話を見聞きしたら、つい悲しくなってしまいますが、同情して落ち込むよりも、天国へ送ってあげようという前向きな気持ちのほうが、その動物にとっても良いのかもしれないですね。

今後、読者の方が「動物についてこられたかも…」という経験をされた時に、こんな記事があったな、とうっすら思い出して頂ければ、この「窓を開けて手を叩く」方法がお役に立つかもしれないと思い、実体験をご紹介してみました。

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