ボロボロだった元ノラ猫『みたらしくん』のお話

ボロボロだった元ノラ猫『みたらしくん』のお話

ぼろぼろだった野良猫みたらしくん。悪戦苦闘の末引き取ってみたら、一見仔猫なのに7歳、しかも猫エイズ陽性でした。今は一部屋独占して、すっかり猫らしくなりましたが…。

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みたらしお迎え計画始動!

我が家の3匹目の保護猫みたらし(オス 推定8歳)が姿を見せるようになったのは、2017年の7月の半ばごろでした。庭のいちばん遠いところの塀の上に座っていたみたらし。小さくて細いキジ白の子でした。

徐々になれて、少しずつ近づいてくるようになりましたが、ともかく痩せています。あんまりかわいそうなので、娘と私はごはんをあげることにしました。

近くに池や川もないのでお水も添えて。みたらしはだんだん興味を示すようになり、ほぼ毎日1回ご飯(カリカリ)を食べに来るようになりました。

しかし、近寄ろうとすると逃げてしまいます。そっとご飯とお水を置き、様子を見ていると、やって来て、しばらくくつろいで帰ります。

近づけないので飼い猫かどうか判断できないので、ご飯をあげ続けていた8月、異変が起こりました。みたらしの上あごは大きく削れたようになり、赤くただれています。

胸や脚、背中に傷があり、痛々しい様子です。真夏の炎天下、これでは死んでしまう!娘と私は、みたらしの捕獲計画を始動しました。

#ご飯を食べにきていたころのみたらし#

苦闘の末捕獲!動物病院で驚愕の事実判明!

娘と私はインターネットなどで猫の捕獲方法を調べました。捕獲器も販売はしていますが、購入には制限があり、届くまでに時間がかかる上高価です。

そこで、見よう見まねで100均ショップのメッシュパネルを買ってきて、捕獲器を作りました。

残念ながら写真は残っていないのですが、長方形の長い筒状に組み立てたメッシュパネルの片方は閉じ、片方はパタンと閉じられるように組み立てて、奥の方にご飯を置いて、入って食べるようになるのを待ちました。

何度かの失敗の後、ちょうど雷雨の激しい中、捕獲に成功!けれども、これが猫の動きか、信じられないほどみたらしは暴れます。みたらしは足の爪が剥がれ、私も傷だらけになってなんとか猫通院用ネットに入れました。

即座に動物病院に連絡。伝染病等の懸念もあるので許可をとってから連れて行きました。

ハードキャリーの中、さらにネットに入れられても、みたらしは唸り、暴れます。動物病院に着き、手短に話をした後、暴れてどうしようもないので麻酔をかけて傷を診ていただき、血液検査を受けました。

体重は2.7㎏。男の子なのでてっきり成長途中の仔猫と思いきや、歯の状態からなんと7歳であることが判明しました!

おっさん!上あごの傷は肉芽腫という病気。あとはけんかによる傷。何より悲しかったのは、白血病は陰性だったものの、猫エイズ陽性だという事実でした。

#ケージの中のみたらし#

みたらしが家族の一員に

家に用意したケージの中で、麻酔から覚めたみたらしはまた大暴れ。

しだいに落ち着き、傷や肉芽腫も癒えました。しかし、背中には大きな傷跡(毛が生えていません)があり、肩甲骨が左右対称ではない。肉芽腫も完全には治らず、少し口が開いたままです。瞳孔の反応も悪く、暗くてもまん丸になりません。おまけにヘルニア持ちです。

獣医師の話では、この子は小さいときに大けがをしたため、もうこれ以上育たないということ。さらに、傷だらけでエイズ陽性だから、里子に出すのは難しいということでした。

我が家には既に8歳と7歳の2匹の保護猫がおり、この子たちはエイズ陰性です。一緒にはおけません。しかし、あっという間に懐いたみたらしをノラに戻すのも胸が痛みます。

私たちは覚悟を決め、去勢手術を受けさせました。同い年の先住猫が「きなこ」なので、キジ白の色合いから「みたらし」と名付けました。

寂しがり屋のみたらし、500g太りました。

現在みたらしは、我が家で唯一の和室を自室として元気に騒いでいます。畳が悲惨なことになったので、しかたなく最近じゅうたんを敷きました。

困っているのはなき声です。外にいたときは全くなき声を聞いたことがなかったのに、家に入れてからともかく大きな声でなきます。時々ヒステリックに叫びます。獣医師は、特に異常はないので「性格」だろうとおっしゃいます。(笑)

ただ、彼の部屋に誰かがいるときには叫びません。なでるとすぐにゴロゴロいい始め、いつまでもゴロゴロしています。寂しがり屋です。

お迎えしてから1年が経った今、相変わらず声が大きいみたらしですが、少しずつなく回数が減ってきています。体重も500g増え、瞳孔もだいぶ開くようになってきました。

元ノラならではの口臭と、口が不自由なためよだれクサいのは少し困りますが、毛づやもよくなり、どこから見ても普通の飼い猫です。

#最近のみたらし#

まとめ

野良猫を捕獲するのは根気のいる作業でした。双方傷だらけでお金もかかりました。

けれども、あのまま病気と傷でぼろぼろのみたらしに対して、見ないふりはできませんでした。毎朝、軒先で亡くなっているのではないかとびくびくしながら雨戸を開ける毎日でした。

今も「わああ。わああ。」という大きな声がしています。ふすまを開けるとぱっと走り寄ってくる姿を見ると、やはりお迎えして良かったと思います。

ただ、見境なく野良猫を保護するのは良いことばかりではありません。まず、受け入れ側の準備がなければ、結局ノラに戻すしかありません。

去勢、避妊してあげなければ同様の不幸が繰り返されたり、多頭飼育崩壊につながってしまいます。まずは野良猫、外猫を減らす必要があることを、猫を飼っている方にも、飼っていない方にも理解していただきたいと思います。

外に出される方は、少なくとも去勢、避妊の義務は果たしていただきたいと、心からお願いいたします。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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