私たち家族に笑顔をくれた猫「むっちー」

私たち家族に笑顔をくれた猫「むっちー」

先代猫を亡くして家族みんながロスに苦しんでいる時に出逢ったのが保護猫だった「むっちー」でした。あれから11年、家族が笑顔を取り戻すまでのお話です。

先代猫との別れと地域猫の会との出逢い

その頃私たち家族は20年近く一緒に暮らした先代猫をガンで亡くし、心に大きな穴が開いたような辛く悲しい気持ちで毎日を過ごしていました。

そんな時近所で地域の猫の世話をしている「地域猫の会」がイベントに参加しているのを見かけ、亡くなった猫のことなどをお話しました。それが縁となり、会で保護している猫の一時預かりをすることになったのです。

その一時預かりの猫の一匹が今我が家の猫となった「むっちー」です。

「むっちー」との出逢い

「ぜひ預かって欲しい子がいるのよ」
譲渡会で預かり猫ちゃんを引き取り手に渡してすぐに会の人から連絡がありました。そして数日後「むっちー」が我が家へやってきました。

保護猫の一時預かり

会からお預かりした猫ちゃんは譲渡会を経て新しい飼い主さんへ審査を通した後お渡しします。我が家では最初の数日はケージの中で様子を見ながら、少しずつ部屋へ出して人との生活に猫を慣らしていきました。

我が家へ来た直後の「むっちー」です。ケージの中で警戒心いっぱいの表情でした。

ケージの中の猫

推定で生後5か月くらいの女の子という事でしたが、痩せていてピリピリと神経をとがらせている感じでした。

譲渡会

新しい飼い主さんが現れたらいいなと、会で開く譲渡会にも参加しました。

それまでお預かりしていた子たちは、猫たちを見に来る人たちにも平気で顔を見せてくれていたのですが、「むっちー」はみんなにお尻を向けたまま、私たち家族の顔をじっと見つめて「早く帰ろうよ」と訴えているように見えました。

とにかく警戒心の強い子でした、唯一私たち家族に対してはその頃から少しずつ警戒心を解いていたのかもしれません。

「むっちー」の問題行動

警戒心が強い他にも先代猫やお預かりした他の子とは少し違っていました。ご飯の食べる量もとても少なくて何回にも分けて食べていたり、歩き方がなんとなく不安定だったり。

譲渡会へ参加する前に受けた動物病院の健康診断では「小さい頃に栄養失調ぎみだったせいか、肝臓の数値が悪いですね」と言われていました。そして、一番困った問題行動がありました。

どこでもオシッコ

大変だったのは「どこでもオシッコをしてしまう」という事でした。カーペットに、クッションに、座椅子に、あたりかまわずオシッコをしてしまい匂いが取れない物や洗う事ができない物は処分するしかありませんでした。これには本当に困りました。

翻弄される家族

ただ助かったのは主人も息子もとにかく猫が大好きで、嫌な顔一つせずに粗相の片づけをしてくれたことです。そんな「むっちー」に翻弄されるうち、いつのまにか先代猫を亡くして元気を無くしていた私たち家族に活気が戻ってきました。

先代猫がお気に入りで使っていたクッションなどにも「むっちー」はオシッコをしてしまったので処分せざるおえなくなりました。でも、それが気持ちを切り替える良いきっかけになったのだと今は思っています。

「うちの子」にする決心

譲渡会に参加してもお尻を向けたままの「むっちー」には新しい飼い主さんはなかなか見つからず、おまけにあちこちにオシッコをしてしまう困った癖。「新しい飼い主さんが見つかったとしても、また飼育を放棄されてしまうのではないか?」という不安が私たち家族にありました。

そして日を重ねるほど私たち家族に信頼を寄せ始めている「むっちー」を見ているうちに「うちで引き取ろう」という気持ちがどんどん強くなっていったのです。

その気持ちを会に伝え、晴れて「むっちー」は我が家の猫になりました。

「むっちー」ありがとう

膝で丸くなる猫

「むっちー」は膝が大好きです。警戒心も強い子ですが、信頼した相手にはとても甘えん坊です。特に冬になると家族3人の膝を渡り歩いて寝ています。

早いもので「むっちー」が我が家に来てからもう11年、振り返れば粗相やいたずらやいろんな困った行動で私たち家族は右往左往しました。でもその分、笑顔もどんどん増えていった気がします。

今ではもう、ほとんど粗相もしなくなりました。「もう大丈夫」という安心感が「むっちー」の心の中にも根付いたのでしょう。今ではかけがえのない家族の一員になり笑顔をくれる「むっちー」に家族全員が感謝しています。

現在の様子

今では家族の中心、女王様のような風格まで出てきた?「むっちー」です。キャットタワーで日向ぼっこするのがお気に入り。これからもずっと元気で長生きしてね。そう願っています。

猫の表情2個

まとめ

最初はオシッコ癖にどうなるのかと不安もありましたが、情緒が安定するとそんな行動も見られなくなってきました。「この子をうちの子にして本当に良かった」と思う毎日です。

地域猫の会には次々と多くの保護猫が連れて来られます。そんな猫たちみんなの幸せを願う私たち家族です。

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