猫のダニは人間にうつる?危険性と対策

猫のダニは人間にうつる?危険性と対策

猫がダニに寄生されていると、人間にもうつってしまうことがあるのでしょうか。猫と一緒に暮らしていて、ダニがうつるかも知れないとしたら、とても心配ですね。猫のダニが人間にうつるのか、うつった時にはどんな症状が出てどうしたら良いのか、また予防法についてもご紹介します。

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猫のダニは人間にうつる

猫の皮膚についたダニと人間の手

人間に猫のダニがうつり死亡した例も

2016年に日本で野良猫に噛まれた50代女性が、重症熱性血小板減少症候を発症して、亡くなってしまいました。

この場合は猫についたマダニが人間にうつり、そのマダニにかまれて感染したのではなく、感染した猫に噛まれたことによって感染症にかかってしまったと考えられています。

人間が猫から感染する重症熱性血小板減少症候群

重症熱性血小板減少症候群=SFTSは、ウイルスを持ったマダニに、人間がかまれることで感染します。
重症熱性血小板減少症候に感染すると、5日から2週間の潜伏期間を経て、体のだるさ、発熱、嘔吐、下痢、腹痛などがあり、腹痛や意識障害などの神経症状、皮下出血がみられることもあり、さらに重症化すると死亡することもあります。

重症熱性血小板減少症候群の治療は、症状に対しての対症療法しかなく、ワクチンなどの予防薬はないとされています。そのため早めの治療が大切だと考えられます。

日本紅斑熱

日本紅斑熱は、日本紅斑熱リケッチアの菌を持っているマダニに刺されることで感染します。
人間の場合、刺されて2日〜1週間以降から、発熱、頭痛、体のだるさといった症状が現れ、手足から体に向かい、赤く盛り上がった発疹が出ます。

ライム病

ライム病という感染症に人間がかかると、刺された部位が赤くなり、赤い斑点部分が広がって大きくなっていきます。発熱や筋肉痛、関節痛のほか、顔面神経麻痺や、髄膜炎などの症状が出ることもあります。

ダニが人間にうつった際の症状

ダニが人間にうつったときの症状について、マダニ、ヒゼンダニ、イエダニの場合をご紹介します。人間がマダニにかまれると、マダニは皮膚に吸着していますが、かゆみを感じません。
そのため、数日マダニにかまれたままでも気づかない場合があります。

マダニにかまれた後、感染症にかかっていれば、

  • 体のだるさ
  • 発熱
  • 嘔吐
  • 下痢
  • 腹痛
  • 頭痛

などの症状が現れます。
人間がヒゼンダニにかまれると、小さく赤い発疹ができてかゆくなります。
悪化すると、皮膚炎を起こす可能性もあります。人間がイエダニにかまれると、数日後に激しいかゆみが生じ、赤く腫れて、ひどい場合には水ぶくれのようになることもあります。

猫のダニが人間にうつったときの治療法

猫からダニが人間にうつったときには、できるだけ早く医療機関を受診しましょう。ダニが人間にうつった場合、多くは、症状の対症療法が中心になります。軟膏をかまれた部分に塗布するほか、飲み薬が処方されることもあります。

感染症の症状があり、発熱や脱水がある場合には、抗生物質の処方や点滴が行われます。
特にマダニにかまれた場合、マダニの持つ病原菌が血液中に入り込んでしまうことがあるため、できるだけ早くマダニを取り除く必要があります。

ただし、マダニにかまれているのを見つけても、無理にはがそうとすると、マダニの口部分が体内に残ってしまうので、ダニがちぎれないように、ピンセットなどで慎重にはがす必要があります。

自分ではがすのが難しい場合には、病原体に感染しないよう、できる限り早めに皮膚科に行き、取ってもらう方が良いでしょう。

猫を介して人間に寄生するダニ

後ろ足で耳を掻く猫

猫から人間にうつるダニ

猫に感染するダニは多くありますが、その中でも人間にうつるものがあります。
猫から人にうつるダニは、

  • マダニ
  • ヒゼンダニ
  • イエダニ

が考えられます。マダニは主に草むらや森林に生息していて、動物の皮膚に吸着します。

もし猫が、外でマダニにかまれたり、皮膚につけて家に入ったりすると、人間にもうつる可能性があります。マダニにかまれると感染症にかかることがあり、日本でも毎年、被害が出ています。

ヒゼンダニ

ヒゼンダニは、猫に寄生して疥癬(かいせん)症を発症させます。
猫が疥癬症になると、顔や耳の中に赤いブツブツができて、かさぶたになり、フケも出るようになります。その後、猫の体部分や手足にも寄生することがあります。

猫に感染するヒゼンダニは人間に寄生しても繁殖することができませんが、人間に寄生することで一時的にかゆみや発疹などの症状が出ることがあります。
ただ、猫に感染するヒゼンダニは、人間の体では3週間ほどしか生きられず繁殖しないので、再感染しなければ症状は治っていきます。

イエダニ

イエダニは、主にネズミに寄生するダニですが、猫にも寄生することがあります。
ネズミに寄生していて離れたものや、獲物になるネズミが死んだときに、猫や犬に寄生することがあります。

イエダニ

イエダニは人間にも寄生し、二の腕や太もも、お腹などの柔らかい場所をかみます。イエダニは肉眼でも見えるほどの大きさで、6月から9月頃に被害が増えます。

猫のダニが人間にうつらないようにする対策

スポットタイプの薬をつけられる猫

ダニがついた猫は動物病院へ連れて行く

飼い猫にダニがついている、または猫がかゆそうにして、ダニがいると想像される場合には、早めに動物病院へ連れて行きましょう。
ダニによる症状の治療はもちろんですが、家族にうつったり、家の中に落ちてしまったりして、さらに感染することのないようにするためです。

できるだけ猫に体をつけないようにしてケージに入れ、獣医さんにダニに感染している可能性があることを伝えて診てもらいましょう。
特にマダニがかみついているときには、飼い主さんがうまく取ることが難しいので、病院で取ってもらうことをおすすめします。

猫にダニがうつらないように薬で予防・駆除する

まず猫にダニがうつらないようにする必要があります。
ダニやノミの予防薬、駆除薬として、フロントラインやレボリューションといった薬が一般的です。

フロントラインは、猫に寄生した成ノミやダニを駆除することができます。フロントラインプラスでは、マダニも駆除することができます。

レボリューションは、猫のフィラリア予防とノミ、ダニ駆除ができます。どちらもインターネットで購入できますが、できれば獣医さんに診察してもらい、適切な方を処方してもらうと良いでしょう。

猫を室内飼いにする

猫を室内飼いにすれば、外で感染するダニと接触する機会がほぼなくなります。
飼い主さんや他の人間やペットがダニを家の中に連れてくる可能性がありますので、草むらや山などに行った後には、ダニをつけていないか確認して家に入りましょう。猫と暮らす室内は、こまめに掃除をして、ダニの被害を減らすようにしましょう。

猫のダニは人間にうつるのか…危険性と対策のまとめ

男性のひざに抱かれる猫

猫につくダニは、人間にもうつることがあり、特に、病気に感染したマダニが寄生した猫にかまれたりひっかかれたりすることで、人間が感染症にかかることもあります。

感染症によっては、悪化することで人間の命にかかわることもありますので、ダニにかまれないよう対策をする必要があります。ヒゼンダニやイエダニといったダニも、猫についたものが人間にかみつくことはあるので、放っておくことは良くありません。

まず、猫がダニにかまれないようにふだんから駆除薬を使ったり、猫を室内飼いして外にいるダニと接触しないようにしたりするなどの対策が有効です。
また、ダニにかまれたときには、猫も人間も病院に行くということが大切です。

ダニは猫と人間をかみ、かゆみだけでなく病気も運んでくることがあるので、軽く考えないで予防や治療をしてくださいね。

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