子猫が病気になっている時の6つのサインと対処法

子猫が病気になっている時の6つのサインと対処法

子猫は免疫力が低く成猫と比べて体力もないため、ちょっとした病気が命を脅かす原因となる場合もめずらしくはありません。そんな子猫の病気にいちはやく気付くことが、小さな命を守ることにつながります。今回は子猫が病気になっているサインをご紹介しましょう。

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監修:獣医師 平松育子先生

(ふくふく動物病院)

子猫が病気の時の症状

病気の子猫

子猫の病気サイン①嘔吐・下痢

子猫の病気の中でも、野良猫の場合に多いのが感染症や寄生虫による病気です。野良猫から生まれた猫は生まれたときからすでに寄生虫を体に有していることも多く、母乳を飲んだりご飯をしっかり食べているにもかかわらず、寄生虫に栄養を奪われて大きくならなかったり、下痢や嘔吐を繰り返して体に食べ物を吸収できなかったりします。

また嘔吐や下痢はさまざまな病気のサインとなることが多く、子猫の場合はあまりにも下痢や嘔吐が続くと脱水症状になりそれだけで死に至るケースもあります。

子猫がちょっとミルクを吐いたくらいだから大丈夫!などと思っていると、あっというまに命が失われる可能性もありますので、これらの症状が見られたら獣医師の診察をすぐにうけましょう。

子猫の病気サイン➁鼻水

子猫の小さな鼻を見てみると、うっすら鼻水が垂れていた!そんなときも、やはり病気のサインである可能性が高いです。特に鼻水が出ている場合は感染症や細菌性の病気である可能性もあります。この場合は薬やワクチンで症状が改善される場合も多いので、症状が重くなる前にはやめの診察を行いましょう。

また子猫が鼻水を出している場合アレルギー症状が出ている可能性もあります。猫は意外にもヒトと同じく花粉やハウスダストなどのアレルギーを持っている場合もありますので、いずれにしても精密な検査をうけることをおすすめします。

子猫の病気サイン➂熱

人間の病気のサインとして広く知られているのが、発熱ですが子猫も同じで熱があるときは病気を疑うのが一般的です。ちなみに猫の平熱は38℃前後のため、39℃以上で発熱していることになります。子猫の発熱を伴う病気は一時的な病気から、一生付き合っていかないといけない病気までさまざまです。

熱が出るのと同時に他の病気のサインが見られるならば、様子をみながらすぐに動物病院へ連れていきましょう。

子猫の病気サイン④呼吸が荒い

もともと子猫は成猫に比べて呼吸が速いのですが、それでもあきらかに呼吸が荒いという場合は病気のサインである可能性が非常に高いです。特に子猫は呼吸器系の病気である可能性が高く、放っておくと呼吸困難を引き起こしかねません。

また脱水症状や熱中症のときにも呼吸に変化が現れます。この場合は一刻も早く適切な治療が必要となります。急いで動物病院へ行きましょう。体温が上がっており、熱中症の可能性が高い場合は体を冷やしできるだけ急いで受診しましょう。

子猫の病気サイン➄食欲不振

成長期である子猫にとって、食べるということは生きていくうえでもっとも大切な行為となります。そんな食事を拒否したり、ミルクをあまり飲まなかったり、ぐったりして何も口にしようとしない状態ならば、やはり子猫が何らかの病気である可能性が高くなります。

また食欲不振であるのと同時に元気がないという場合は子猫が病気によって衰弱している可能性もありますのでぜひ気を付けてあげるようにしてくださいね。

子猫の病気サイン⑥目やにや瞬膜が出ている

子猫の体調を確認するうえでもっともわかりやすい場所は目だと語るヒトもいます。もし何らかの病気を患っている場合、目やにが大量に出ていたり、目頭のあたりにある瞬膜と呼ばれる部分が出ていることがあります。

通常の状態であれば、瞬膜は目の奥に入り込んでいるため見えないのですが、体調が悪いとこの瞬膜が目頭からはみ出るように出るため、素人でも猫の体調を確認できます。

もし子猫が元気がないかな?様子がおかしいかな?と思うことがあれば、瞬膜が出ているかどうか確認をしてみると良いでしょう。

子猫がなりやすい病気

病気の診察を受けている子猫

寄生虫に感染

子猫がかかりやすい病気として有名なのが、やはり寄生虫です。代表的なものが回虫や条虫といったものでこれらはワクチンでは予防できないため、駆虫薬を投与して駆除します。

保護をした子猫ならば高確率で寄生虫に感染していますので、保護をしたらまずは動物病院へ向かい寄生虫の有無を調べるのと同時に、他の健康チェックを受けるようにしましょう。

FIP(猫伝染性腹膜炎)

1歳未満の子猫の発症率が高く、死亡率も極めて高いFIPも注意が必要です。この病気は、お腹や胸に水がたまり、下痢や嘔吐を繰り返し、体重がどんどんと減っていく病気です。現在の動物医学では治療法は見つかっておらず、発症するメカニズムも解明されていません。

ただストレスが関係している可能性があるとは言われていますので、子猫には極力ストレスを与えない快適な生活環境を用意してあげましょう。

低体温症

まだ小さな子猫は自分の力だけでは体温を維持できない場合もあります。室内の温度が急激に低くなると体温が急激に下がり低体温症となり、最悪の場合は死に至る可能性もあります。

また、下痢や嘔吐をしている場合、脱水症状を起こし、低体温症になることがあります。自分の嘔吐物や下痢で体が濡れてしまい体温が下がる可能性もあります。

そのような状態にならないためにも、子猫の温度管理には十分に注意をしてあげるようにしましょう。

肺炎

猫の病気の中で注意をしてもらいたいのが、肺炎です。特に子猫の場合、人工哺乳で与えているミルクが肺に入ってしまう誤嚥事故がきっかけで肺に炎症が起こる場合があります。子猫は成猫に比べて免疫力も体力もないため、一度肺炎にかかると死亡率が大変高くなります。

また肺炎のきっかけは、感染症である場合もありますので、子猫に病気のサインが現れたら早めに獣医師に相談をするようにしましょう。

子猫が病気になった時の対処法

病気のカルテを見てる子猫

子猫が病気になったときは、その病気によってさまざまですが、とにかく一刻も早く動物病院へ連れていくのが先決です。早めに正しい治療を受ければ、助かる場合もありますので、少しでも異変を感じたならば、何を差し置いてもまずは病院へ急ぐようにしてください。

そのさい、体が冷えてしまうと低体温症になり症状が悪化する可能性もありますので、体を温めながら病院へ連れていくのと同時に、脱水症状にならないためにもこまめに水やミルクを与えるようにしてくださいね。

まとめ

聴診器と子猫

子猫は体調が変わりやすく、ほんの数時間前まで元気だったのにいきなりぐったりしてしまうこともあります。そのようなときに焦ってしまうのではなく、落ち着いて動物病院へ連れて行ってあげるようにしましょう。

また子猫はちょっとした病気で命を落としてしまうこともあります。子猫のうちは特に体調にしっかりと気を付けて細心の注意を払ってお世話をしてあげましょう。

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