フランス原産の猫シャルトリューの歴史や特徴、飼い方

フランス原産の猫シャルトリューの歴史や特徴、飼い方

シャルトリューというフランス原産の猫は毛色は灰色でブルーと呼ばれる被毛が最大の特徴とされます。元フランス大統領のシャルル・ド・ゴールや、フランスの女流作家がその猫を好み、飼っていたことでも有名です。フランスの宝とも言われる猫、シャルトリューについてご紹介します。

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フランス原産の猫シャルトリュー

生後5か月のシャルトリュー

フランスの猫シャルトリューの歴史

シャルトリューというフランス原産の猫が生まれた歴史については様々な説があり、どれが真実かはまだわかっていません。フランスの猫シャルトリューの代表的な名前の由来としては、次のようなものがあります。

フランスのカルトゥジオ修道士が生み出した「シャルトリューズ」という名のリキュールがあります。「シャルトリューズ」はリキュールの女王とも呼ばれますが、このお酒にちなみ、猫はシャルトリューという名前がついたという説です。

フランスとイタリアの国境に「シャルトリュー」という地名があり、そこにシャルトリューズ修道院があります。そのシャルトリュー派の修道士が、北アフリカから船で連れ帰ってきた猫の子孫がフランス原産の猫シャルトリューであるという説です。

また、十字軍の兵士がフランスに持ち込んだ子猫がフランス原産の猫シャルトリューであるという説もあります。十字軍とは、聖地エルサレムをイスラム教国から奪還するためにヨーロッパのキリスト教国が派遣した遠征軍です。

他にもいくつかの説があるようですが、どれが正しいのかは、はっきりわかっていません。フランス原産の猫シャルトリューは1500年代後半からフランスの文献にも登場しており、古くからフランスで存在して知られていたと考えられます。

戦争による個体数の激減

フランスの歴史も近代に入り、世界大戦が起きた時には、シャルトリューは個体数が減っていきました。第一次世界大戦が終わると、フランス国内のブリーダーたちによる保存の取り組みが始動しましたが、第二次世界大戦ではさらにシャルトリューが減ってしまい、絶滅の危機に陥りました。

そこでフランスの猫シャルトリューのブリーダーたちは、生き残ったシャルトリューをペルシャ猫やブリティッシュショートヘアと異種交配させることで、シャルトリューの絶滅を防ぎました。

そしてシャルトリューは、ロシアンブルーやコラットという猫たちと並び、三種で「ブルー御三家」と呼ばれるようになったのです。

フランスの有名人にも愛された猫シャルトリュー

フランス第18代大統領のシャルル・ド・ゴールは生涯シャルトリューを愛していましたし、女流作家のシドニー・ガブリエル・コレットは、第二次世界大戦でドイツに占領されていたパリでシャルトリューを飼いつづけて、フランスの愛国心を表したと伝えられていることも特徴です。

シャルトリューの特徴

フランスを代表する猫シャルトリューの被毛の特徴

ブルーと呼ばれる、銀灰色の美しい毛並みはシャルトリューの最大の特徴です。その美しさからシャルトリューは、生きたフランスの記念碑、または、フランスの宝と形容されます。

シャルトリューの被毛は短毛で羊の毛のように密集しており、水をはじくため防水性があり、艶があって手触りはとても柔らかです。この被毛のため、戦時中には毛皮の原料として使われ、殺されていたという悲しい経緯があります。

フランスを代表する猫シャルトリューの顔

シャルトリューの顔は丸くて大きく、目は銅色(カッパー)または金色(ゴールド)で、離れ気味についています。シャルトリューの鼻と口先は小さめで、先端に向かうにつれて細くなっています。

シャルトリューは口角が上がり、まるでニッコリと微笑んでいるように見えるためフランスの微笑みの猫とも呼ばれます。

フランスを代表する猫シャルトリューの体格

  • オス:4~7kg
  • メス:3~5kg

体型のタイプは大型のセミコビーです。シャルトリューの体つきは骨太で、肩幅が広く胸板も厚く、丸い頭を支える首も太めです。

シャルトリューの四肢は短く、体の重量感と比べると細く見えるため、じゃがいもにマッチ棒を刺したようだと表現されます。シャルトリューは後ろ足で立つことが多いため、熊のようなのでベアキャットとも呼ばれます。

シャルトリューはあまり鳴かず、その鳴き声も小さくてかわいらしいことが多いです。オスのシャルトリューの体重は4~7kg、メスでは3~5kgと、オス、メスの体格差が大きく、オスは2年ほどかけて成猫になります。

フランスを代表する猫シャルトリューの性格

シャルトリューは賢くて飼い主の言うことをよく聞き、従順な性格のため、犬のような猫と言われています。

そのためシャルトリューはしつけもしやすく、飼いやすい猫の種類として、フランス以外でも人気のある猫です。フランスでは「ワーキングキャット=ネズミを捕る猫」として広まるほどで、運動能力が高く、遊ぶのも大好きです。

知能が高く、電気などのスイッチを理解して点けたり、簡単な門や扉の掛金を外したりできるシャルトリューもいるそうです。

フランス原産の猫シャルトリューの飼い方

座るシャルトリュー

お手入れの方法

シャルトリューは賢く穏やかな性格なため、子供や他のペットとの同居も可能です。短毛なためブラッシングは毎日でなくて大丈夫です。1週間に一度、様子を見て、必要であればコームでとかしてあげると良いでしょう。シャルトリューのシャンプーは汚れた時だけで良いでしょう。

運動不足に注意

健康な猫種ですが、足を脱臼しやすい個体もまれにいるので注意が必要です。運動や遊ぶことが好きなので、よく運動できる環境を作り、1日数分からでも遊んであげるようにして、運動不足にならないようにしてあげましょう。

シャルトリューはよく運動するので、餌も高タンパクのものを与えると良いでしょう。

人が好きな猫なので、シャルトリューと1日のうち長く過ごせる人が飼うのに向いています。

シャルトリューの値段

シャルトリューは子猫で15万~25万円が相場の目安となっています。

シャルトリューはブリーダーから、またはペットショップにて手に入れることができます。シャルトリューは人気がありますが、猫のめずらしい種類であるため、ペットショップではすぐに買い手がついてしまうことも多いでしょう。

「どうしても手に入れたい」という人は、シャルトリューのブリーダーさんのサイトを確認して、連絡をとっておくという方法が確実です。

その他フランス原産の猫種

黒い背景のチャウシー

シャルトリューはフランス原産の唯一の猫とされています。

フランス原産の猫「チャウシー」

しかし、フランス原産の猫と表記されている猫の中に「チャウシー」という猫がいます。チャウシーは短毛の猫で、フランス原産、またはアメリカ原産とされています。

現在チャウシーは北アメリカとヨーロッパで主に繁殖されていて、1995年にはTICA(The International Cat Association)への登録が完了しています。

フランスの猫チャウシーは、ジャングルキャットというヤマネコとイエネコをかけ合わせて生まれた猫です。ジャングルキャットは、中近東周辺の森林や草原などに生息している野生のヤマネコです。野生のヤマネコをペットにしようという繁殖家たちによって1960年代から交配が始まり、1990年代から繁殖がブームとなりました。

ペットとして飼えると認められているのは、ジャングルキャットから4世代離れた猫からです。3世代まではヤマネコと同様の扱いとなるため、飼うのに届出が必要であったり、輸入や飼育が禁止されている地域もあったりします。

第3世代までのチャウシーはヤマネコとしての気性が激しく、行動も荒く飼いにくいとされます。4世代以降のチャウシーは、イエネコの血が入ったために飼いやすい性格になっていますが、見た目や行動ともに野生味あふれるものを持っています。

チャウシーの被毛はブラックグルズルドタビー、ブラックティックデタビー、ソリッドブラックといった3色があります。

チャウシーは、メインクーンよりも少し小さいくらいで、体型はロング&サブスタンシャルです。体重は成猫で3.5kgから7kgになります。手足、胴体が長く、頬が高くて鼻先は長めです。耳は大きくて頭の両端についていて、耳先に飾り毛があるものもいます。

外見、性格ともにヤマネコのような雰囲気があるチャウシーですが、頭が良くて人懐っこく、飼い主さんと遊ぶことが大好きです。運動量は子猫のころから成猫になっても多めで、たくさん動ける空間が必要です。

まとめ

前から見たシャルトリュー

今回はフランス原産の猫についてご紹介しました。フランス原産の猫シャルトリューは鳴き声も小さく賢いので、ペットとして飼いやすい猫だと言えるでしょう。フランスの宝、生きたフランスの記念碑とも呼ばれるシャルトリューは、見た目も美しいのですが性格も穏やかで気品がある猫です。

シャルトリューは子供や他のペットともうまく共存することができ、家族といることを好みます。シャルトリューの美しい被毛はよく手入れをして、よく一緒に遊び、家族みんなで可愛がってあげましょう。

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