ねこ新聞が創刊200号を超えなお愛される理由

ねこ新聞が創刊200号を超えなお愛される理由

猫に特化した新聞「ねこ新聞」をご存知でしょうか。1994年に始まったこの新聞には、今でも根強いファンがついており、多くの人から愛されているのです。今回はそんなねこ新聞の魅力や、ねこ新聞の歴史について詳しく紹介していきます!

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ねこ新聞とは

座りながら新聞を読む猫

「ねこ新聞」とは、1994年7月から発行されている猫をテーマにした新聞です。2016年の10月に記念すべき「200号」を達成し、現在も毎月発行されています。タブロイド8ページ分の新聞を毎月発行しており、猫に関するエッセイや評論、詩などが掲載されているのが大きな特徴です。

ねこ新聞は、他の新聞と比較をすると発行部数は多いとはいえませんが、猫好きを中心に多くの人から愛されています。猫関連の雑誌やメディア、情報アプリなどは山のようにありますが、その中でもねこ新聞は、猫に関する文学作品をメインに載せている「大人向けの猫専門紙」といえるでしょう。

ねこ新聞が愛される理由

眠る猫と新聞

「ねこ新聞」という名前を初めて聞いたという方もきっと多いことでしょう。ねこ新聞は、知名度としてはそこまで高くないといえるコンテンツではあります。しかし、その一方でねこ新聞には根強いファンがいて、毎月の発行を楽しみにしているという人もたくさんいるのです。

ねこ新聞はなぜ一体ここまで多くのファンに愛されているのでしょうか。その理由は大きくふたつ挙げられます。

1.執筆者には大物さんがたくさんいるから

ねこ新聞の大きな魅力といえば、豪華な執筆陣です。今までにねこ新聞で文章を執筆してくれた執筆者は数百人にも及び、その中には誰もが聞いたことのある著名な方がたくさんいます。日本ペンクラブの元会長であり「地下鉄に乗って」や「鉄道員」などの作品を執筆した浅田次郎さんや、数多くのミステリー小説を書いている森村誠一さん、ノンフィクション作家として知られている沖藤典子さん、「かもめ食堂」の著者として有名な群ようこさんなどが過去にねこ新聞で執筆を行っているのです。

ねこ新聞に文章を掲載したのは、小説家や作家だけではありません。映画監督として有名な山田洋次さんや、解剖学者の養老孟司さん、芸能界で大活躍している加山雄三さんや清水ミチコさん、斉藤由貴さん、蝶野正洋さん、町田康さんなども執筆を行っています。

各界の有名人が猫に対する思いを綴っていたり、猫に関する考えを書いているのが、ねこ新聞の魅力ともいえるのです。それだけ、多くの人から猫は愛されている存在であり、たくさんの人の心を癒してくれる生き物なのでしょう。

2.おしゃれな表紙のイラストも魅力的だから

ねこ新聞のもうひとつの魅力は、毎回おしゃれなイラストが掲載している表紙です。副編集長の原口美智子さん曰く「表紙の美しさが売りでもある」といっています。それだけねこ新聞のイラストには力を入れており、過去にはビートたけしさんやいわさきちひろさん、やなせたかしさんといった著名な方も絵の掲載に協力しているのです。

また、芸術的な絵で飾られている表紙の下には、毎回必ず絵にぴったりな詩が掲載されており、これもねこ新聞ならではの魅力といえます。

ねこ新聞の歴史

新聞と子猫

1994年に創刊されたねこ新聞ですが、多くのファンを獲得しながら現在まで発行し続けるのには大きな苦労がありました。小さな編集部で毎月丁寧に作られているねこ新聞の歴史について、紐解いてみましょう。

「人間を相手にする仕事は、もうしたくない」から始まったねこ新聞

ねこ新聞の編集長を務めている原口緑郎さんは、ねこ新聞を始める前、中東でビジネスを行っていました。しかし、中東といえば紛争や内戦などで危険な地域も多い場所です。そのような場所でのビジネスは失敗に終わり、緑郎さんは挫折を味わいます。

仕事で起きたトラブルの影響で、緑郎さんは「人間を相手にする仕事は、もうしたくない」という思いを抱きます。そして、以前から猫好きであった緑郎さんはねこ新聞を作ることを決意し、妻であり副編集長を務める美智子さんとともに動き始めました。

新聞作りに関しては、当時一切知識がなかった原口夫妻でしたが二人で協力をして、発刊までなんとかたどり着きます。そのような経緯の中、猫を通して人々に癒しを与えるねこ新聞はスタートしたのです。

休刊を余儀なくされたねこ新聞

しかし、発行がスタートしてから一年後、思いもよらないアクシデントが発生します。編集長を務めていた緑郎さんが脳出血で倒れてしまったのです。その影響で緑郎さんのからだには後遺症が残ってしまい、ねこ新聞も休刊することとなりました。

もう復刊するのは無理だと思われたねこ新聞でしたが、緑郎さんのねこ新聞に対する思いはとても熱く、リハビリを重ねて、2001年に見事復刊を果たします。それから現在に至るまで「広告は一切載せない(=広告料はもらわない)」「執筆の依頼は直接手紙を送る」などといった強いこだわりや信念のもと、毎月新聞制作を行っているのです。

ねこ新聞はアプリでも読める?

スマホを持って首をかしげる女性

ねこ新聞は残念ながらデジタルでの販売は行っておらず、紙媒体のみの販売となっています。最近ではアプリで読める新聞なども増えていますが、ねこ新聞は「紙媒体」にこだわっているのが大きな特徴ともいえます。

ウェブに載せた時の色味だと紙媒体とは微妙に異なってしまうとの理由から、ねこ新聞の公式サイトに載せている新刊やバックナンバーの表紙でさえ、小さく掲載するようにしているのです。

まとめ

破れた英字新聞から顔を覗かせる猫

さまざまな困難を乗り越えながら、現在も多くの人に愛されているねこ新聞。ウェブ媒体の情報が多いこのご時世の中、自分たちの信念やこだわりをストイックに貫き通しているのも、多くの人から応援されている理由のひとつなのかもしれません。
ねこ新聞HP
http://www.nekoshinbun.com/index.html

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