飼い主急死でシェルターに持ち込みされた猫に迫る安楽死の危機!

飼い主急死でシェルターに持ち込みされた猫に迫る安楽死の危機!

生まれつき水頭症と神経障がいなどを持つ猫と一緒に暮らしていた飼い主が急死したことで、突然シェルターに収容されてしまった猫は、極度のストレス症状が出始めていました。シェルターはこれ以上酷くなれば安楽死もあり得ると考え始めていました。

飼い主急死で突然変わった猫の運命

環境の変化のよる極度のストレス障害

”ナタリー”と名付けられた8歳の猫は、飼い主さんの急死によりその家族によって、テキサス州のシェルターに収容されてしまいました。

突然、あまりにも違う環境の変化に、ナタリーはかなり混乱していました。

ナタリーは口唇裂と水頭症をもって生まれた猫でした。

ナタリーはいくつかの軽度の神経症状を除いては、一見健康そうな猫に見えました。

けれど、急な環境の変化によって、過度のストレスを受けてしまったナタリーは、時々グルグル回り続けたりと異常行動が見受けられ始めました。これは危険な兆候でした。

もしも、ナタリーがこれ以上酷い症状を見せた場合は、シェルターとしては安楽死せざるを得ないと考え始めていました。

ナタリーが唯一助かる方法

シェルタースタッフが、このナタリーの異常行動を『Super Hero's Animal Hydrocephalus Society(SHAHS) 』(スーパーヒーロー動物水頭症協会)の創設者のリサさんに相談したところ、「ナタリーには落ち着いて生活できる里親さんを早急に探す必要がある」と考えました。

リサさんには、障がいを持って生まれたナタリーにとってパーフェクトな里親さんをすぐに探し出すことは、とても難しい事はわかっていましたが”必ず見つけられるはず…”と信じていました。

ナタリーには、できるだけ穏やかに暮らせる家が必要でした。そしてその家族にはナタリーが抱えて入る水頭症や神経障がいを理解してもらう必要がありました。

更にはナタリーには今後確実に医療費もかかる事が予想されるため、経済的に余裕がある里親さんを探さなければなりませんでした。

ナタリーはとても社交性がある猫で犬や他の猫に対しても、友好的でした。
ただし、神経障がいを持つナタリーが静かに暮らせるように、子供のいない家庭が望まれました。

困難な里親探しの結果

リサさんをはじめとするSHAHSのスタッフたちは、ナタリーをなんとか救おうと、すべての条件をクリアする里親探しを行って2か月経った時点で、あるカップルに出会いました。

そのカップルは、アラバマ州から遥々ナタリーに会いにきてくれました。

「マットとペギーは、ナタリーの里親にぴったりでした!」とシェルターのスタッフは語りました。

マットとペギーは、これまで複数の保護動物の里親になっていました。
その中には、なんらかの障がいを持った子たちもいました。

困難な移動

しかし、ナタリーを遠方から来たカップルの家に連れて帰るのは、中々大変でした。

ボランティアで動物輸送の活動をしているDelta Animal Rescue Transport (DART)がナタリーをテキサス州からアラバマ州へと移送してくれることになりました。

しかし、あいにくの悪天候に阻まれ、ナタリーの移送は困難を極めました。

そしてついにナタリーは真夜中近くにやっと永遠の家に到着することができました。

新しい生活

マットとペギーと共に暮らす、ナタリーの穏やかな生活が始まりました。

ナタリーは二人にとてもなついています。

特にお昼寝タイムはナタリーにとって安らぎの時間となりました。

ナタリーは、最終的に最高の幸せを手に入れる事が出来ました。

ナタリーに永遠の幸せを届けてくれた
Super Hero The Hydrocephalic Cat and Zeke - SHAHS Non Profit Rescue Societyのフェイスブック

最後に

飼い主さん急死で、他の家族がいるのに、その家族によってシェルターに持ち込まれるケースは非常に多いです。

ナタリーの場合は、複数の障がいを持っていたこともあり、医療費もかかるため、シェルターでの普通の里親探しでは、とても見つからなかったと思います。

シェルタースタッフがナタリーの持つ生まれつきの難病である水頭症に詳しいリサさんに相談してくれたことで、ナタリーの運命は大きく変わりました。

リサさんが運営する『Super Hero's Animal Hydrocephalus Society』がナタリーのことでSNSで情報公開したことで、遠く離れたアラバマ州に住むカップルの目にとまり、ナタリーは最終的に幸せを掴むことができました。

命を救おうと必死で動いている人たちの思いは、いつかきっと愛ある方の元へ届く…

このナタリーの実話は、ボランティア活動をしている人たちにとっては、きっと希望の光になる事でしょう…

出典元

※記事及び写真の掲載につきましては、Super Hero The Hydrocephalic Cat and Zeke - SHAHS Non Profit Rescue Societyさんの承諾を得て行っております。

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