猫ちゃんも散歩させるべき?それとも必要はない?

猫ちゃんも散歩させるべき?それとも必要はない?

最近SNSでよく猫ちゃんが外に出ていたり散歩している写真や動画を見るようになりましたが、本当に猫ちゃんは散歩させた方がいいのか、それとも外に出さない方がいいのでしょうか?これは多くの意見があり大きな課題でもあり、それぞれメリットやデメリットとは何なのでしょうか?

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猫に散歩をさせるメリットとは?

リードをつけて外にいる猫

肥満防止

室内飼いだとオモチャで遊ぶ以外運動する機会が少ないため肥満にとてもなりやすいです。実際に私が働いている動物病院で通院している猫ちゃんの多くは適正体重よりオーバーしています。外に出してあげることで自然と動くため運動不足が解消され肥満防止に繋がります。

もちろん肥満にならないために運動も大事ですが食事管理も毎日気をつけないといけません。必ず1日にあたえるフード量を決め、少しのオヤツも猫ちゃんにとっては十分なカロリー摂取となるためなるべく控えることが必要です。

避難訓練

日本は地震や津波、台風など自然災害が多いため、いつどんな災害が発生するかわかりません。もし災害にあい避難しなければいけない時、スムーズに避難することが大事になってきます。散歩してあげることで外に出すことに慣れさせるとスムーズに避難することができます。また慣れてもらえると外に出たストレスも少ないともいわれています。

好奇心旺盛な子は気分転換になる

好奇心が強い性格の猫ちゃんは室内で過ごしていると退屈に感じている場合がありストレスを感じていることがあります。コード類を噛んだり粗相をする、家具に対して爪を立てるような行動がよくみられた際はストレスが溜まっているかもしれません。外に出してあげることで刺激となり気分転換ができストレス発散に繋がります。

猫に散歩をさせるデメリットや危険性とは?

喧嘩する二匹の猫

ノミやダニによる感染症になる可能性がある

一歩外にでるとノミやダニが原因の感染症をひきおこすリスクが高まります。ノミに刺されてしまうとアレルギー反応をおこし激しい痒みが生じ皮膚炎になってしまったり、ノミの体内に瓜実条虫(サナダムシ)の卵や幼虫が潜んでいる場合があり、それが猫ちゃんの体の中に寄生してしまうと栄養障害を受け、下痢をおこし体重が減少します。

またダニにも刺されてしまうと貧血や体重減少などをおこす猫ヘモバルトネラ感染症や、ダニに吸血されることにより皮膚炎になる可能性があります。感染した猫ちゃんに噛まれたり引っかけられた時に、傷口から私たちの体内にウイルスが侵入し猫引っかき病を発症したり、排泄物から瓜実条虫(サナダムシ)に感染してしまうなど、猫ちゃんだけではなく人にも感染をおこしてしまう事があります。

野良猫と遭遇するかもしれない

昔と比べたら野良猫の数は減っていますが、それでも現在でも野良猫はいますので外に出した時に接触する可能性がゼロではありません。猫ちゃんは元々単独動物なため初対面の猫ちゃんに対してはとても警戒し、性格によりますがすぐに喧嘩してしまうことも予想されます。

野良猫の中には猫白血病ウイルスや猫免疫不全ウイルスの感染キャリアを持っている子が多いです。そのため喧嘩した際の傷からウイルスが感染してしまい場合によっては早く命を落としてしまいます。

また猫は警戒心が強い他にテリトリー意識が非常に高いです。一般に野良猫では半径約500m、外飼いの場合は半径100〜200mぐらいの行動範囲があるといわれています。散歩コース内に他の猫ちゃんの気配があるのか、とても気になります。自分のテリトリーを他の猫に知らせるためにマーキング行為をするようになります。野良猫と接触しなくてもマーキングのニオイで存在が分かるので、場合によってはストレスを感じたりマーキング行為がエスカレートして問題行動をおこすキッカケになることがあります。実際に住んでいる家自体が野良猫のテリトリー内にあった影響で、猫がストレスにより破壊行動をおこしたケースもあります。

脱走する恐れがある

普段でも少しの油断の隙に家から猫が脱走し迷子になることがよくあります。無事見つかることもありますが見つけられなかった場合もあります。犬と違って猫ちゃんは飼い主さんに対して絶対的な服従関係がないのでコントロールすることはできません。そのため散歩時に一瞬でも手を離してしまうとササッと行ってしまうかもしれません。また猫ちゃんは体が柔軟なため首輪やハーネスが少しでも緩いと抜けてしまうかもしれません。また外に出ると車と衝突する事故リスクも忘れてはいけません。脱走中に車と衝突してしまい命を絶つこともあります。

ストレス

ほとんどの猫ちゃんは室内飼いなので、窓から外を見ることは好きな一方、一歩外にでると全てが今まで感じたことがないため、ストレスを受けます。元々猫ちゃんは少しの環境の変化も敏感に感じ、少しでも変わっていると違和感となりストレスとなります。ストレスが原因で下痢や嘔吐、食欲不振など体調を崩してしまいます。猫ちゃんの性格に異なりますが怖がりな性格の子は特に控えた方がよいです。

まとめ

抱っこされて外の空気をすう猫

猫ちゃんの性格によりますがもしお家の中でストレスが溜まっている様子があれば外に出して散歩させてあげてもいいと思います。ですが、明らかに嫌がっていたり怖がりな性格の場合は無理に出さず控えましょう。室内でもキャットタワーなど高さのあるものを置いてあげたりオモチャで遊ばせてあげることで運動不足やストレスを解消、軽減はできます。

もし外に出す場合は首輪とハーネスの両方を付けることが望ましいです。実際に首輪やハーネスを単体で付けて、外れてしまい脱走してしまい行方不明になったケースが非常に多いからです。事故が起きてしまっては遅いです。首輪やハーネスは必ず猫ちゃんの体に合ったサイズを選ぶことが大切です。

またノミやダニなどの感染症にならないためにしっかり予防をしてから外に出すようにしてください。外に出すにはそれなりの予防措置や対策をすることが飼い主さんの務めです。