猫好き芸能人の杉本彩さんが理事長を務める「どうぶつ2020プロジェクト」とは?

猫好き芸能人の杉本彩さんが理事長を務める「どうぶつ2020プロジェクト」とは?

2020年、日本のどうぶつ環境を世界水準に。をスローガンとして掲げる「どうぶつ2020プロジェクト」とはなにか?、今回は猫好き芸能人の杉本彩さんが理事長を務める「どうぶつ2020プロジェクト」について、まとめてみました。ぜひ「どうぶつ2020プロジェクト」の公式ホームページも併せてご覧くださいね。

2020年、日本のどうぶつ環境を世界水準に

宇宙から見た地球

2020年、日本のどうぶつ環境を世界水準に。をスローガンとして掲げる『どうぶつ2020プロジェクト』は、動物達の環境と福祉の向上を目指しています。

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公益財団法人 動物環境・福祉協会Evaさんの投稿 2018年6月4日月曜日

プロジェクトは、人々が動物を愛し、人と同じように苦痛を感じる動物達の命を尊ぶこと。そして動物達を虐待から守り、動物虐待を許さない、動物の福祉を実現することを2020年までの目標としています。

現在の日本の動物福祉の現状

悲しげな猫と犬

平成27年度の環境省の統計では、136,724頭もの犬や猫が動物愛護センターに引き取られています。その中の約4割は引き取り手が見付かり、残った約6割と言える82,902頭が殺処分となっている状況であると言えます。

つまり1日に約230頭もの犬や猫達が望まぬ死を選ばされているということです。ですが悲しい殺処分の頭数は毎年ごとに減少しています。10年前の平成17年度の殺処分頭数である約365,000頭に比べると平成27年度では約136,724頭に減少出来ています。

これはつまり現在では、約228,276頭の命を守ることが出来ているということなんです。そして、この劇的な殺処分減少には平成25年9月に施行された『改正動物愛護法』が関係しています。

この改正動物愛護法とは、飼い主の責務である終生飼養が明文化され、それに伴い、動物愛護センターは持ち込まれる犬や猫を『終生飼養の愛護法に基づいて引き取りを拒否できる』ようになりました。

また、環境省は平成25年11月に『人と動物が幸せに暮らす社会の実現プロジェクト』を立ち上げました。このプロジェクトでは、最終目標を『殺処分ゼロ』として犬猫の殺処分を出来る限り減らすための活動を行っています。

そして、プロジェクトに賛同する各自治体も『殺処分ゼロ』の取り組みを始めたことで、年々、殺処分頭数を減らすことが実現して来ているということです。

本当の意味で殺処分ゼロを目指すなら

人に抱っこされている白猫

『殺処分ゼロ』それは、殺処分ゼロを目指している活動団体が犬や猫を引き取ることで殺処分をゼロにすると言う事ではいけません。各自治体の活動により、たくさんの動物達の命を守ることは、もちろん良いことです。

ですが各自治体も犬や猫達を引き取り、個々の病気や怪我の治療費から里親探しなど1頭ずつ大切に行っています。これを『殺処分ゼロ』にするために各自治体が、何十頭や何百頭を引き取り全て抱えるとなると、その負担は計り知れず、根本的な解決にはなりません。

本当の意味で殺処分ゼロを目指すなら、活動団体に任せきりではなく日本にいる1人1人が改めて、動物達の命と向き合い『殺処分ゼロ』の活動を始めることが、本当の意味での殺処分ゼロに繋がるということなんですね。

大量生産・大量流通・大量消費について

たくさんの生まれたての子猫

どれだけ各自治体が『殺処分ゼロ』を目指して、犬や猫を引き取っても現在の日本の悪徳ブリーダーが繁殖する犬や猫の大量生産や大量流通が変わらなければ犬や猫の命は増え続けて、やがて殺処分に繋がってしまいます。

そして、これは現在の日本が繁殖者の登録をすれば誰でもブリーダーになれてしまうシステムが影響していると言えます。世界では動物達の命を守るために、繁殖者には様々な規定があります。

例えばイギリスには『繁殖は1歳以上から、また6回以上の出産は認めない、最後に出産してから1年以内の出産は認められない』など繁殖者に課せられる明確な規定があるんです。

ですが現在の日本には明確な規定はなく、悪徳ブリーダーが自由に繁殖を何度も行い続けてしまう大量生産に繋がり、殺処分頭数がゼロにならない原因の1つとなっています。

プロジェクトが目指している4つの目標

どうぶつ2020プロジェクトは、『生体展示販売のない社会』『虐待を許さない』『動物のいのちに責任を持つ』『無責任に繁殖させない』という4つの社会を目標にして、2020年までに実現させることを目指しています。

ではプロジェクトが目指している4つの目標を一つずつご紹介していきます。

目標1:生体展示販売のない社会を目指して

カートを見つめる子猫

現在の日本では子犬や子猫が大量生産され、尊い命がまるで商品のように大量に流通してはペットショップなどに並べられて、売られており、売れ残った犬や猫は処分されるという悪循環を繰り返しています。

この流通の過程で命を落とす子犬や子猫を守り、販売目的のための命の大量生産を止めるために、街中で気軽に動物が買えてしまえるような社会ではいけません。どうぶつ2020プロジェクトでは、動物の命を尊重する生体展示販売のない社会を目指しています。

目標2:動物虐待をしない、見過ごさない、許さない!

訴えるように見つめる猫

動物達を理由なく傷つけたり、殺したりする行為、また怪我や病気の治療をせずに放置する行為、十分な餌や水を与えない行為は全て動物虐待になります。
どうぶつ2020プロジェクトは、動物虐待をしない、見過ごさない、許さない!社会を目指しています。

ですが現在、日本にある動物愛護管理法では動物虐待による懲役刑が下されるケースが稀とされているのが現実です。
動物虐待を起こす人間は、いずれ人間にもその矛先を向ける可能性は十分にあります。

動物虐待を軽んじる社会では安全とは言えません。日本も諸外国のように、動物虐待に対して厳しい姿勢で挑む必要があります。また、動物虐待を見かけたら、直ちに地元の警察や保健所に通報する必要があります。

目標3:動物の命に責任を持つ

見つめ合う猫と人

犬や猫を迎える時、『可愛いから』という理由だけで迎えてはいけません。どうぶつ2020プロジェクトは、今から動物を飼おうと思っている方に飼い主として重要な3つの責任を問いかけます。

  • 引っ越しの際は、ペット可の住宅を探せますか?
  • ペットに問題行動はしつけを行い改善出来ますか?
  • 最後まで動物達の命に責任が持てますか?

迎える命に責任が持てない場合は、迎えないと言う選択も優しさです。地震や水害など、どんなことがあっても家族として扱い、最後まで動物の命に責任が持てる自信がある場合のみ、動物を迎え入れましょう。

目標4:無責任に繁殖をさせない

段ボールの中のたくさんの猫

どうぶつ2020プロジェクトでは、無責任に繁殖をさせない社会を目指しています。不妊や去勢手術せず、無計画に繁殖させてしまうことで、飼育限界を超えて動物達を劣悪な環境で飼育しているケースが急増しています。

動物を可哀想という理由で拾い、避妊や去勢手術を行なわずに無責任な繁殖によって多頭崩壊するケースも珍しくありません。
こう言ったケースを無くすためにも、飼い主の皆さんはペットの不妊や去勢手術を行い、人と動物が幸せ共存出来る社会で尊い命を守って行きましょう!。

「どうぶつ2020プロジェクト」情報

ここでは「どうぶつ2020プロジェクト」情報を記載します。まずは「どうぶつ2020プロジェクト」代表理事 杉本彩さんからみなさまへ、をご覧ください。

様々な愛玩動物たち

代表理事 杉本彩さんからみなさまへ

『私たちは、動物のことを学び、動物と正しく関わり、動物を家族に迎えたら、その絆を最後まで大切にする努力をしなければなりません。そして、町にあるのは動物を売らないペットショップ。 動物への正しい知識と優れたサービスで、人と動物のクオリティオブライフをサポートする新しい形のペットショップです。まるでスーパーに並ぶ食品と同じように、大量に生産し、大量に流通させ、大量の消費を促し、大量に廃棄する、そんな時代は終わりにしましょう。2020年 平和の祭典にむけて、人にも動物にもやさしい愛のある社会をめざします!。』

「どうぶつ2020プロジェクト」代表理事 杉本 彩さんから引用

どうぶつ2020プロジェクト 公式ホームページ

たくさんの動物達の命を守るためにも、どうぶつ2020プロジェクトを皆さんで実現させていきたいですね。公式ホームページには、動物愛護法について詳しく説明されており、飼い主の皆さんの声や素朴な疑問Q&Aにお答えするなど、とても充実した内容になっています。飼い主の皆さんはぜひ一度、公式ホームページをご覧くださいね。

まとめ

手をつなぐ人と猫

今回は猫好き芸能人の杉本彩さんが理事長を務める「どうぶつ2020プロジェクト」についてご紹介しました。日本の現在の動物愛護法や悪徳ブリーダーによって大量生産・大量流通によって犬や猫が苦しい死を選ばされている状況を本当に変えて行きたいです。

また「どうぶつ2020プロジェクト」では飼い主様の責任も問題視されています。無責任な飼育、あるいは災害時に自分の飼い猫はどうするべきか、災害が起こった時を想定して、一度考えるべきであると改めて考えさせる内容でした。

猫や動物を飼っている飼い主として、とても勉強になることが、たくさん書かれていましたので、ぜひ一度、「どうぶつ2020プロジェクト」の公式ホームページをご覧くださいね。

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