猫アレルギーの息子が溺愛する保護猫

猫アレルギーの息子が溺愛する保護猫

猫アレルギーの子供がいて、猫を飼うのを諦めていませんか?わが家もそうでした。しかも息子は大の猫好き。そんなわが家が急転直下の大逆転で保護猫を迎えることに!

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猫アレルギーの息子が猫好きになった理由

幼い子供と茶トラ猫

茶トラの野良猫

息子が猫を好きになったのは、1匹の猫との出会いからでした。

近所にいた茶トラの野良猫で、妙に人懐っこい性格で、幼い息子にも近寄ってきました。時にはカラダをスリスリしたり、甘えた声を出したりしてきました。

それまでは野良猫を見かけても、すぐに逃げていってしまう光景しか見ていなかったので、まさに人生初体験といえるものでした。

しかし、猫アレルギーの診断結果が出ていた関係で、親としては、それ以上、猫に近づくことは敬遠させていたのです。

保育園の友達の中には猫をペットにしている家庭もあり、息子は羨望の眼差し状態にもなりましたが、猫を飼う選択肢はわが家にありませんでした。

保護猫との出会い

寝転ぶ茶トラ猫

猫アレルギーの克服

仕事の関係でペット関連のビジネスにも一部携わることとなり、殺処分ゼロを目標とするNPO団体などと知り合うことになりました。

そんなとき、ある人が、衝撃的なことを口にしました。

「今は猫に囲まれて生活していますが、実は以前、猫アレルギーだったんですよ!」

え?耳を疑いました。猫アレルギーって治るの?そもそも猫アレルギーのいる家庭で猫を飼えるの?

詳しく話を聞くことにしました。ところが内容は実にシンプルなものでした。

  • 猫を清潔に保つ
  • 猫に十分に愛情を注ぐ

たったこれだけで猫アレルギーが克服できたというのです。

猫アレルギーの原因とされるのは、一般に、猫のフケ、毛、唾液、尿などに含まれる「アレルゲン」というアレルギー誘発物質だといわれます。そのため、清潔に保つというのは分かります。

でも「愛情を注ぐ」ことと、アレルギー克服とは何の関係があるのか分かりません。

その人のいうには、猫には癒やし効果があり、それが精神的な部分に作用して免疫効果を高めるのでは、ということでした。

半信半疑ではあったものの、保護猫の譲渡会に参加してみることとなりました。息子は過去の茶トラ猫との思い出が強く、茶トラの猫を希望していました。

何匹かいた茶トラの中で、一番元気のある猫を気に入り、「この猫ちゃんがいい!」すっかりペットにする気マンマンでした。

しかし、猫に囲まれた空間のためか、猫アレルギーは発症し、目が赤くなったり、苦しそうな表情にまでなりました。

会場から外に出し、譲渡会の担当者と相談しました。

「お子さんの猫アレルギー症状は、それなりにひどいかもしれませんね。でも、責任持って猫を家族に迎え入れて頂くのなら、それを理由で譲渡をお断りはしませんよ」

まだ5歳の息子にも、ある意味で覚悟を決めるように迫りました。

こんな目が赤くなる状態に今後もなるかもしれないけど、猫をかわいがっていくかどうか。もちろん幼い子どもに、そこまで自覚した決断はできないかもしれません。

しかし、わが家としての「覚悟」を共有したかったのかもしれません。決断後、息子が気に入っていた茶トラ猫を引き取ることにしました。

保護猫との日常

顔を出す茶トラ猫

息子と保護猫

あれから今年で7年。

一人っ子の息子にとって茶トラ猫は、完全に弟の扱いです。ときどき、自分が怒られたことを、今度は猫に対して説教していたりします。猫もなぜか息子には絶対服従のような態度です。

肝心な猫アレルギーはほとんど発症していません。過剰に猫を抱きしめ、しかも長時間、猫に密着していると、さすがに少し目が赤くなったりしましたが、日常生活で問題になることは皆無といってよいといえます。

兄弟のいない息子にとって、猫との関係は必要不可欠になっているかもしれません。

そして、NPOの人が、猫アレルギー克服に「愛情を注ぐ」という意味が、今ではよく分かる気がします。

もちろん、猫アレルギーで苦しむ人に、無理に猫を飼うことが正しい選択とは思えませんし、わが家のようにうまくいくとは限らないでしょう。

しかし猫アレルギーである理由だけで、諦めなければいけない、そんな短絡的な結論を出すのでなく、その家庭にとっての熟慮や覚悟が必要なのではないかと考えます。

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