猫が飼い主に『尻尾でタッチ』する時の気持ちや訴えたいこと3つ

猫が飼い主に『尻尾でタッチ』する時の気持ちや訴えたいこと3つ

猫の尻尾は相手とコミュニケーションをとるために役立つ重要な部位です。尻尾の動き方によって猫の感情をある程度は理解できますが、何気なく飼い主さんの足に「尻尾でタッチ」する行為も何かの意味があるのか、気になった方も少なくないでしょう。猫から飼い主さんへ伝えたい気持ちを3つご紹介します。

1.飼い主さんへ挨拶したい

尻尾を手にすりつける猫

猫の挨拶はいくつかパターンがありますが、「尻尾でタッチ」する事もその内のひとつです。

例えば、朝に飼い主さんが起きて立ち上がった時や帰宅して猫がお出迎えしてくれた時にもよく見られるのではないでしょうか。「おはよう」や「おかえり」と親しみを込めた挨拶をするかのように足元に寄り添いながら尻尾を使ってタッチします。

猫が飼い主さんに挨拶をしようと近づく場合、直立した尻尾の先が少し曲がっていることが特徴として挙げられます。猫は言葉を話すことはできませんが、このようなさりげない尻尾の動きでコミュニケーションを取ろうとしてくれています。

2.縄張りの確認をしたい

尻尾でタッチする猫

猫は縄張りを守るために、対象となる範囲に体のあちらこちらにあるフェロモンを出す臭腺からニオイをつけます。尻尾にも臭腺があり、タッチすることでニオイを上書きするかのようにマーキングします。

臭腺は「額」「顎」などの顔まわりや尻尾の付け根などを中心に猫が撫でられて気持ち良いと感じる場所に集中していますが、尻尾に関しては神経もたくさん集まっているため、触れられるのを嫌がる猫も多いでしょう。

むやみに触ったり掴んだりすると不快な気持ちにさせてしまうので気をつけたいですね。

3.要求したいことがある

ごはんをもらう猫

猫がご機嫌なときは尻尾をピンと真っすぐに立ててすり寄ってきます。飼い主さんの足元を行ったり来たりして離れない場合は「ごはんがほしい」「遊んでもらいたい」などの要求を叶えてもらおうとしているサインです。

一方でスキンシップをとっている最中に「尻尾を叩きつけるようなタッチ」をするのは、機嫌を損ねて不快な気持ちをアピールしています。「そろそろやめてほしい」「今はかまってもらいたくない」というような感情が読み取れます。

まとめ

しっぽを足にタッチする猫

猫の尻尾は、体のバランスをとったり、体にそっと巻き付けて防寒したりと生活の中で様々な役割を担っています。猫の尻尾の動かし方によっては「どんな気持ちでいるのか」が目に見えてわかるため、飼い主さんが猫とコミュニケーションをとるためにも役立っています。

尻尾が長い猫の方が気持ちがわかりやすいですが、短い尻尾の猫でも動かし方は同じです。一生懸命伝えようとしてくれる姿はとても愛らしいですよね。おしりを高くしていたら、飼い主さんへの「親愛の証」なので、尻尾の付け根あたりを優しく撫でてあげると喜ぶでしょう。

猫が尻尾でタッチする時の気持ちによって飼い主さんに伝えたい内容は変わりますが、「何を伝えようとしているのか」を考えながらリアクションをとれば、愛猫との絆もより一層深められるはずです。

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