子猫のキャットフードの選び方と3つのポイント

子猫のキャットフードの選び方と3つのポイント

子猫に与えるキャットフードは、これからの愛猫の健康を大きく左右するアイテムのひとつです。成猫の体に向けて、体が成長する重要な時期なので、子猫のキャットフード選びは、飼い主さんにとって慎重にならざる得ない作業と言えます。今回は、子猫がより健康的な毎日を送るために必要なキャットフード選びのポイントについて解説していきます。

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

子猫に与えるキャットフードについて

スプーンから食べる子猫

市場に出ているキャットフードは数多くの種類があり、特に初めて子猫を飼う飼い主さんは迷ってしまうことが多いでしょう。特徴も値段も様々で、選ぶ基準が分からず困ってしまいますね。

メーカーによっては、子猫用(キトン用と書いてあることも)と表示されているものが販売されています。成長著しい子猫と成猫では必要とする栄養量が異なるので注意しましょう。また子猫用のフードは、子猫がしっかりと栄養を確保できるように作られています。主食として与える際には、必ず「総合栄養食」という表示があるものを選ぶようにしましょう。

また、子猫の月齢によっても与えるキャットフードが違います。生後4〜6週の離乳期になるまでは母乳を飲ませる必要がありますし、母猫がいない子猫の場合は猫用ミルクが必要でしょう。

ある程度大きくなって離乳期が始まってからが本格的なキャットフードの出番となります。迎える子猫がペットショップやブリーダーから来る子の場合は、始めはそれまでの食べ慣れている同じキャットフードを与えましょう。様子を見ながら、徐々に新しい種類のフードへと切り替えていけば良いのです。子猫のキャットフードを選ぶ基準は次項を御覧ください!

子猫のキャットフードを選ぶ3つのポイント

フードを見つめる子猫

子猫に適したキャットフードを選ぶには、どのような基準で見れば良いのでしょうか?

【ポイント1】なるべく添加物の少ないものを

キャットフードには1kg数百円程度の安価なものから、1kg2000円以上するものまであります。安価なフードはお手軽で、飼い主さんのお財布には優しいのですが、子猫には優しくない場合があります。と言うのも、安価なのにはそれなりの理由があり、たくさんの添加物が入っている可能性があるからです。

主に、フードの質を劣化させないための保存料や、見た目を良くするための着色料、味を良くするための調味料などが混ぜられていることが多いです。これらの添加物は、子猫の体には余りうれしくありません。ですから、なるべく添加物の少ないものや無添加のものを選びましょう。無添加のものは価格が高くなる場合がありますが、お金を取るか、子猫の健康を取るかの選択となります。

【ポイント2】原材料に良質なたんぱく質が含まれるものを

猫は雑食の人間と違い、肉食動物です。肉食動物と言うことは、肉を食べないと生きていけない生き物だということです。ですから、キャットフードにはできるだけ、良質なたんぱく質(肉や魚)が含まれるものが良いでしょう。フードの原材料の表示を見て、1番最初に肉や魚が書かれていれば、フードのうち肉・魚の量が1番多い場合が多いです。

ただ誤解しやすいのが、「肉類」や「○○ミール」と記載されている場合です。知らないとお肉が含まれているのかと思ってしまいますが、このように書かれていた場合には注意してください。肉類や○○ミールは人間が食べるようなお肉ではなく、人間が食べない部分、例えば皮や血管、毛や羽などからできています。子猫のキャットフードを選ぶときには、原材料に「チキン」や「サーモン」などと書かれているものを選んだほうが安心かもしれません。

【ポイント3】グレインフリーが望ましい

よく、「グレインフリー」と書かれているキャットフードを見かけることがありますが、どういう意味なのでしょう?グレイン(grain)とは英語で穀物のことを言います。グレインフリーとは穀物が入っていないことを意味するのです。猫は穀物を消化するのが苦手だと言われています。消化機能の未発達な子猫は特に、穀物が入っているキャットフードは避けた方が良いと場合があります。

キャットフードには小麦や米などが含まれているものも多いのです。ですが「グレインフリー」のものもたくさんありますので、それらから選ぶと良いでしょう。また、穀物は食物アレルギーの原因となることもありますので注意しましょう。ちなみに我が家の猫は(もう成猫ですが)「米」アレルギーです。いろいろ工夫して、手作りの肉入りおかゆを与えたこともあるのですが、どうりで食べなかった訳です。

余談ですが食物アレルギーになると、血便、下痢・嘔吐、皮膚のかゆみなどが起こります。皮膚を掻きむしって血が出てしまうこともあり、ちょっと可哀想な状態になってしまうので注意してあげてください。他に食物アレルギーを起こしやすい食品は、牛肉や魚、鶏肉や乳製品です。愛猫が食べるのを躊躇したり、食べた後いつもと様子が違ったりしたら、アレルギーも疑ってみてください。

まとめ

赤ちゃんと猫

せっかくお迎えした可愛い子猫。大切に育てたいですよね。健康は1番重要なポイントですから、是非子猫にとって良いキャットフードを選んであげてくださいね。子猫の好みを把握するために何種類か試してみるのも良いと思いますよ!フードを切替えするときは、1週間以上かけてゆっくり新しいフードに慣らしてあげてくださいね。

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