猫が執拗に舐めてくる時の原因3つと対処法

猫が執拗に舐めてくる時の原因3つと対処法

ザラザラの舌で舐められると痛いようなくすぐったいような…。猫に舐められるのは、ちょっと嬉しいものですが、あまりにしつこく舐め続けると、「どうしたの?」と心配になりますね。猫はなぜ執拗に舐めてくることがあるのでしょうか?やめさせるには、どうしたらいいのでしょうか?

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記事の監修

北里大学獣医学科卒業。埼玉県内の動物病院で勤務医をしながら教育・研究にも携わっており、大学では『伴侶動物の鉄代謝』をテーマに研究しています。『猫は小さな犬ではない』という格言のもと、何よりも猫ちゃんの健康と福祉の向上を一番に考え、日々の診療に励んでおります。

1.飼い主への愛情表現

人の手を舐める猫

猫がペロペロと執拗に飼い主を舐めるのは、飼い主さんのことが大好きだから故の愛情表現なのです。猫の性格によって、しつこいくらい舐めてくる子もいれば、少しだけ舐めてやめてしまう子もいます。しかし、舐めてくれないからといって、愛情がないわけではありません。

猫を撫でたりブラッシングした後に舐めてくれる時は、そのお返しの意味で舐めてくれるとも言われています。多頭飼いをしていると、猫同士でよくグルーミングし合っている姿が見られますね。仲間の猫にするように、飼い主も舐めてくれるのでしょう。ブラッシングのお礼で舐めてくれるのは、とても信頼されている証かもしれません。

2.飼い主に要求がある

舌を出して上を見る猫

ごはんが欲しい、遊んで欲しいなど、何か要求がある時も舐めてくることがあります。困ってしまうのが夜中や早朝のペロペロ。お腹がすいたり、遊びたくなって、寝ている飼い主の顔を舐め、起こそうとします。甘えているので喉をゴロゴロ鳴らしていることが多いですね。執拗に舐めてくるので、寝不足になってしまいそうです。

3.飼い主の手がおいしい

人の手のひらを舐める猫

飼い主さんがお菓子などをつまんだ後に猫がその手を舐めるのは、手に残っている味や匂いにつられているものと思われます。飼い主の手からおいしい匂いや味がするので舐めているのです。

また、人の手の汗の塩分や皮脂の油分を舐めているとも言われています。とはいえ、普段の食事で塩分や油分は足りているので、補う必要はありません。猫が気に入った味だからと、人間の食べ物を与えるのもやめましょう。

舐めるのをやめさせるには?

2匹のガラスを舐める猫の下からの画像

猫が舐めてくれるのは嬉しいものですが、猫の舌はザラザラしているので、痛くなることがあります。また、顔を舐めてくる子もいますが、衛生面を考えるとやめさせたいこともありますよね。そんな時は、そっと舐めている場所を離してしまって大丈夫です。ただ、いきなり猫から遠ざかるのではなく、撫でてあげたり、おもちゃなどで気を引いたりしましょう。

寝ている時に舐められるのは、困りものです。一度猫の要求に応えてしまうと、それを覚えていて、また起こしに来ることがあります。無視してしまうのが一番です。この時、叱ったり叩いたりするのはやめて下さいね。どうしても寝不足になってしまうようなら、猫を部屋に入れないようにするしかありません。

まとめ

猫の鼻先に差し出した人の指

猫が執拗に舐めてきても、特に心配はありません。むしろ、好かれているので嬉しくなりますね。ただ、猫の舌にはネコ科動物特有の突起があるんです。そのため、舐められると痛いと感じることも。猫の気持ちは嬉しいですが、困ってしまう時は、さりげなくお断りしましょう。

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