猫の食べ物アレルギーの症状と対処について

猫の食べ物アレルギーの症状と対処について

人に食べ物アレルギーがあるように、猫にも食べ物アレルギーがあることをご存知ですか?今回は猫の食べ物アレルギーについて調べてみました!

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

猫の食べ物アレルギーとは

ペットフード

人の間でも悩ましい問題となっているアレルギーとは、特定のものに対して過敏に反応してしまうことを言います。”特定のもの”とは具体的に何なのか人それぞれです。このようなアレルギーは、人だけに出るものではなく、猫に出る可能性もあります。

今回は数あるアレルギーの中でも、食べ物アレルギーについてお話したいと思います。

食べ物アレルギーが発症する際の時期は、人と同じく生後6か月〜2歳までがピークとされていますが、そのほかにも、免疫が弱ってくる高齢猫も発症する可能性があると言われているようです。

そして人の食べ物アレルギーの場合は

  • 小麦
  • 牛乳

が多いとされていますが、猫はどうなのでしょうか。猫の食べ物アレルギーの場合、多くは

  • 乳製品

が原因だとされています。特に肉類(牛・鳥・ラム等)は最も多いと言われています。

又、食べ物アレルギーの原因を作っているのは魚ではないか?というお話もあり、猫に魚(魚味のキャットフード含め)を与えない方が良い、と述べている獣医師もいるんだとか。

猫が食べ物アレルギーの時に出る症状

毛づくろいをする猫

猫が食べ物アレルギーを患った時に出る症状は

  • 皮膚の異常
  • 胃腸の異常

この2つに分かれると言われています。

胃腸の異常だと、下痢やおう吐等の症状が多いそうですが、猫の食べ物アレルギーの症状では、

  • 皮膚が赤くなる、かゆくなる
  • 皮膚に発疹が出る

等の皮膚の異常が多いそうです。顔に症状が出ることが多いので、しきりに顔や耳を気にするときには注意しましょう。

胃腸の異常が出た場合、まずは寄生虫を疑うべきですが、検査をして異常がないとなればこの食べ物アレルギーの可能性が出てきます。

そして皮膚の異常の場合は、ノミやダニ等よる皮膚炎なのか、それとも食べ物アレルギーによるものなのかの診断は難しく、素人では判断できないと思います。

病院では食べ物を色々変えてアレルギーのもとを探る、除去法や、血液検査がありますが、それで異常が見られない場合は、年齢、症状等からアレルギーと判断する場合もあるそうです。

まとめ

餌を食べる子猫

一言で食べ物アレルギーとは言っても、人と同じように出る症状も猫によって様々です。飼い主さんが独自に判断することは難しいと言えます。猫の食べ物アレルギーを疑う症状が出た場合は、病院へ行き獣医師の協力を得て猫の食べ物のアレルゲンを探りましょう。

また、食べ物アレルギーを持つ猫のフードというのも、海外では多く売られているそうですが、やはりお値段が気になります。そこで猫が食べ物アレルギーを発症してしまった場合は、手作りごはんを与える、という選択肢もあります。その場合もしっかり獣医さんに相談し、猫に必要な栄養等を聞き手作りごはんでも栄養が偏らないよう、工夫してあげる必要がありそうですね。

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