猫がアルコールを飲んでしまったら?すぐに病院に連れて行くべき?

猫がアルコールを飲んでしまったら?すぐに病院に連れて行くべき?

猫にアルコールを与えるのは絶対にいけません。人間の生活にアルコールは多く存在します。この度は猫のためにも気をつけなければならないアルコールについて見ていきましょう。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

すぐに病院へ行きましょう

診察される猫

猫がアルコールを口に含んでしまったのならば、すぐに獣医師に電話をしてアルコールの種類や度数、飲んでしまった量など伝え、指示を仰ぎ病院を受診しましょう。素人である飼い主が無理にお酒を吐かせようとすると悪化してしまうかもしれません。

具合が悪そうでなくても、猫の命に関わる危険なアルコールを摂取したのであれば必ず病院へ行きましょう。

お酒を摂取してしまう機会とは?

コップの間を歩く子猫

猫にとってアルコールは大変に危険なのですが、与える気持ちはなくても、猫は知らない匂いを嗅いで口に含み確認する事が多くアルコールを誤飲してしまう場合も多くあります。

そして家族や友人を招いた宴会で、猫が歩いている所にアルコールがこぼれて被毛に付着し、猫が被毛を舐めて摂取してしまう例もあります。

勿論、猫の身体をアルコールの含まれたウエットティッシュで拭くのも、大変に危険です。

アルコールは何故危険?

酔っ払って気分の悪い女性

人によっても消化や分解酵素はそれぞれ違いますが、猫はアルコールを分解する酵素を体内に持っていないために、身体にアルコールを蓄積してしまいます。

人間のアルコール中毒と同じように、猫へアルコールが悪さをすると「意識が混濁する」「呼吸が困難になる」「嘔吐物が喉に詰まる」「歩行が困難になる」など明らかに様子がおかしくなります。

アルコールはビール、ワイン、焼酎、ウイスキーなどなど4%前後から上は80%前後まで度数があります。強い度数のお酒は一口でも猫には有害でしょう。

またたび入り人間用のお酒も販売されているようですが、マタタビと記入されていても人間用のアルコールを絶対に猫へ与えてはいけません。

猫用のお酒もある?!

コップを前に寝ている猫

猫用のシャンパンやワインも販売されています。勿論アルコールはフリーで色々と工夫がされているようです。猫と一緒に晩酌を楽しめて、水分補給も行えるので一石二鳥、いえいえ三鳥くらいのメリットがあるでしょうか?

「米麹」材料の甘酒でしたらアルコールが入っておらず栄養成分もよくおすすめです。決して「酒麹甘酒」を与えてはいけません!

同じくアルコールを抜いたビール酵母も猫に良い成分が含まれています。ドッグフードには割と使われているようです。

まとめ

ワイン二本を前に箱に入るマミ

猫がアルコールを飲んでしまったら?すぐに病院に連れて行くべき?についてお伝えいたしました。

池波正太郎の本に愛猫と晩酌を楽しむとありましたが、多分本当はお酒ではなかったのでは?という説も唱えられています。勿論、アルコールが大丈夫な猫も微かな確率でいるのかもしれませんが、ほぼ100%近くダメでしょう。

筆者の愛猫はワインの箱に入ってご機嫌ですが、猫が危険な物に接触しないように予防をしたいですね。

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