猫が貝を食べると耳が落ちる!噂の真実と理由、対策まで

猫が貝を食べると耳が落ちる!噂の真実と理由、対策まで

猫にまつわる噂に「猫が貝を食べると耳が落ちる」と聞いたことがある飼い主さんがいらっしゃるかと思います。この噂が本当ならば、とても恐いですよね。この噂通りに猫が貝を食べてしまうとポロリと耳が落ちてしまうのでしょうか。今回はその噂の真相について解明していきたいと思います。

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「猫が貝を食べると耳が落ちる」噂は本当だった?

後ろ足で耳を掻いている猫

猫を飼っている飼い主さんの中に「猫が貝を食べると耳が落ちる」という噂を1度は聞いたことがあるかと思います。その噂通りならば、猫が貝を食べたら耳がポロリと落ちてしまうことになり、とても恐いですよね。

ですが貝に含まれているある成分が原因で耳に疾患がおこる恐れがあるためとても危険であるのです。
もし猫が貝を食べてしまったら、どのような危険性を伴うのでしょうか。

猫に貝が危険な理由

ミミガイ科

アワビ
  • アワビ
  • サザエ
  • トリガイ
  • トコブシ

ミミガイ科であるアワビやサザエ、トリガイ、トコブシの貝を猫が食べると「光線過敏症」を発症する可能性があります。これらの貝には「プロフェオホルバイドα」という毒成分が含まれており、摂取すると血液中に取り込まれます。

血液に吸収される分には大きな害はありませんが、このプロフェオホルバイドαの成分は日光に当たると紫外線に反応して炎症を起こします。

猫は全身毛で覆われていますが、耳の部分は毛が薄く紫外線を直に当たりやすいため、アワビなどのミミガイ科の貝を食べることで耳に炎症を起こしやすいのです。

炎症を起こすと痒みや腫れなど皮膚炎の症状が現れます。ひどい痒みに伴い掻きむしることで皮膚が取れることもあれば、最悪の場合は壊死することもあります。そのことから「猫が貝を食べると耳が落ちる」という噂の語源にもなったと考えられます。

特に2〜5月の春の季節はこの毒成分が体内にため込み、毒性が強くなるため非常に危険です。危険性が高いことからアメリカの動物虐待防止協会ではアワビはアルコールやカフェインと同様に危険度レベル中に決められています。

二枚貝

アサリ
  • ハマグリ
  • アサリ
  • しじみ
  • つぶ貝
  • 牡蠣

よく食卓で登場するアサリやしじみなどの二枚貝は、イカやタコなどの甲殻類や魚介類全てにビタミンB1(チアミン)を破壊するチアミナーゼという成分が含まれております。

そのためこれらの貝を猫が大量に摂取するとビタミンB1欠乏症を引き起こす恐れがあります。

ビタミンB1欠乏症になると食欲不振や嘔吐などの症状がおこり、やがて黒目である瞳孔が開いたり、運動失調やふらつくなど神経症状が現れてくるようになります。

さらに重度になるとケイレンが起きたり、昏睡状態に陥るなど命の危険があります。

また同じ二枚貝でもホタテに関しては猫は食べることができるといわれていますが、食べられる部位は貝柱や貝ヒモだけであり、内臓に関してはチアミナーゼによりビタミンB1欠乏症を引き起こす恐れがあります。

おやつに貝ひもを与えても大丈夫なの?

ホタテの貝ひも

猫のおやつにはマグロなどの魚の味やホタテ風味など魚介類に味付けしたものが多く、猫が大好きな嗜好性でもあります。

しかし猫にとって好物かもしれませんが消化がとても悪いため、与えないほうが好ましいです。猫にとって危険な貝もあれば、貝食べることができるものもあり、ホタテが有名ではないでしょうか。

ホタテには猫にとって欠かせない必須アミノ酸であるタウリンが豊富に入っていたり、高タンパク質で低カロリーなど体に良いとされています。

ですが食べさせてよいのは貝柱のみで、その他の部分は消化に大きく負担かかったり、大量に摂取したり加熱せず生で食べてしまうとチアミナーゼによりビタミンB1欠乏症を発症する恐れがあるため、食べさせないでください。

またホタテにはアレルギーを起こす場合もあり、最悪の場合はアナフィラキシーショックをおこします。個体差によりますが、少量でもアレルギー症状をおこす場合もありますので与えないようにしましょう。

ねこちゃんほんぽにて、ホタテは猫にとって危険ではないのかについて書かれた記事があります。ぜひこの機会に目を通してみてはいかがでしょうか。

猫が生の貝を誤飲したら?

男性獣医師の説明を聞く猫の飼い主

貝の種類にもよりますが猫が生の貝を食べることは危険です。光線過敏症を起こすアワビやサザエなどの貝類に含まれている毒成分は、加熱しても消えません。

そもそも猫にとって生の貝をはじめとした魚介類はビタミンB1欠乏症を起こす危険性があります。食べた量にもよりますが、もし猫が誤って生の貝を食べてしまったら獣医師に相談するよう動物病院に連絡するか、連れてきてください。

まとめ

海を見つめる猫

魚介類が好きな猫ですが、数多くある貝類の中には食べてしまうと光線過敏症により、皮膚が薄い耳に炎症がおこり壊死することもあるため「猫が貝を食べると耳が落ちる」という噂はあながち間違ってはいません。

またアサリやしじみなどの二枚貝や、猫が食べられるホタテなどの貝に関しても部位や生で食べてしまうとチアミナーゼによりビタミンB1欠乏症を発症する危険性があります。

栄養バランスに考慮された総合栄養食のキャットフードを適切に与えるようにしましょう。もし猫が貝を食べてしまった場合、種類や量などにもよりますが命に関わる可能性があるため少量でも念のため動物病院に受診してください。

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