酷い状態でレスキューされた2匹の子猫。悲しい現実と希望の光

酷い状態でレスキューされた2匹の子猫。悲しい現実と希望の光

道端をさまよっていた2匹には、母猫がいませんでした。衰弱していて片目は開かない。そんな2匹の運命は、ある保護団体に引き取られることによって大きく変わります。

片目が開かない兄妹猫

生きるか死ぬか、瀬戸際にいた2匹

母猫とはぐれ、さまよっていた2匹の子猫がシェルターで一時保護されました。

どうやら2匹は兄妹のようです。兄はエッグ、妹はメープルとそれぞれ名付けられました。

生後4週間ほどの兄妹はかなり衰弱しており、猫風邪とも呼ばれる上部気道感染症がかなり進んでいる状態でした。ウィルスや細菌が原因のこの病気は、軽い肺炎を引き起こす可能性もあるため、早急な治療が必要でした。

救いの手

Kitten Rescue Lifeという保護団体の創設者であるアマンダさんは、2匹をなんとか救おうとシェルターからの引き取りを決断しました。

「彼らの状態から推測すると、かなり長い間、母猫なしでさまよっていたのではないかと思います」とアマンダさん。

2匹の片目は感染症による炎症を起こしており、エッグの片目は腫れあがっていました。メープルの片目も薬で治療を続けていましたが、一向に回復の兆しは見えませんでした。

献身的な看護

2匹を引き取ってから、アマンダさんによる24時間体制の看護が始まりました。眠る時も常に一緒です。しかし、彼女はどんなに疲れていても、怖くて眠ることができなかったと言います。

「上部気道感染症による鼻の詰まりで、呼吸が難しい状態でした。10分おきに息をしているかどうか、確認せずにはいられなかったのです」

そんな夜が何日も続きます。

悲しい現実

獣医師によると、できる治療は全て行ったそうです。しかし残念なことに、エッグにはもう戦う力が残っていませんでした。

エッグとの特別な絆を感じていたアマンダさんは、打ちのめされました。失意のどん底の中、エッグに対する謝罪の言葉を述べました。

「これ以上なにもしてあげられなくてごめんなさい。もっと色々してあげたかった。新しい家族のもとで、あなたが成長して強くなった姿を見たかった。あなたのこと一生忘れないわ」

希望の光

一方、兄を失い1匹になってしまったメープルですが、アマンダさんの献身的な看護のおかげで、みるみるうちに体重が増えました。

鼻の詰まりはまだ残っていたものの、心配されていた目の感染症もよくなってきました。

悲しみを乗り越えて

上部気道感染症や目の炎症、さらには兄との悲しい別れを経験したメープル。絶望的だった生活の中でも、アマンダさんに出会えたことでメープルの人生は変わりました。

「出会った頃は体重が300グラムにも満たなかったのに、今では900グラムを超えました。大変うれしいことです。お腹もぽっちゃりしてきて、勢いをつけないと寝てる体勢から起き上がれないほどなんですよ」とアマンダさんは語りました。

また、メープルは活発で、一緒に暮らす大人の猫たちと駆けまわったり、時には彼らを従わせたりするなど、やんちゃな一面も見せているようです。

1つ目猫の幸せな結末

獣医師によると、まだ鼻の詰まりは残っているが心配はいらないとのこと。もう少し体重が増えたら、目の感染症の再発を防ぐため眼球を取り除く手術をするそうです。

まるで、私たちにウィンクをしてくれているかのようなメープル。これからも愛嬌たっぷりに幸せに暮らしていくことを願います。

※こちらの記事は情報掲載元の団体より許可を得て掲載しております。
 団体名:KITTEN RESCUE LIFE

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