長期不在!寂しい思いをさせた愛猫にすべきこと5選

長期不在!寂しい思いをさせた愛猫にすべきこと5選

比較的留守番が得意という猫であっても、やはり多少の寂しさは感じるものです。そして、心を満たすだげはなく、帰宅後にはいくつか必要なアフターケアがあります。今回は、猫のお留守番について重要なポイントをご紹介いたします。

お留守番のアフターケアにおける重要ポイント

おでむかえする猫

日中、猫だけで留守番をしているご家庭は多いと思います。そして帰宅した飼い主さんに、猫は何を求めているのでしょう。ここでは帰宅後、留守番を頑張った愛猫のためにしてあげたいアフターケアをいくつかご紹介いたします。

1.ご飯を食べさせる

食事する猫

飼い主さんが帰宅した後にご飯を食べさせている場合、愛猫は食事を楽しみにしています。玄関まで出迎えに来てくれる猫もいるでしょう。これは「おかえり!」という意味もありますが、「ご飯ちょうだい」というおねだりでもあります。手洗いや着替えを済ませたら、食事を食べさせてあげてください。

2.トイレ掃除

トイレに入る猫

ご飯べてもらっているうちに、トイレ掃除も忘れずに済ませましょう。猫はとても綺麗好きです。トイレが汚れた状態が長期化してしまうと、粗相や我慢の原因に繋がります。帰宅後はできるだけ早く掃除してあげてください。

3.イタズラの形跡がないかチェックする

椅子に座る猫

留守番中、愛猫がイタズラをした形跡がないかをチェックすることも大切な作業です。もちろんイタズラをしてしまいそうなものを事前に片付けておくことも重要です。それでも一応帰宅後は次のようなことに注目しながら点検してください。

  • 粗相していないか
  • 嘔吐の形跡がないか
  • 電話やWiFiのケーブルに異常がないか
  • 壁やカーテンなどで爪を研いでいないか
  • 落下物がないかなど

まず、粗相や嘔吐をしていないかは必ずチェックしてください。毛玉を嘔吐した場合はそれほど心配ありません。しかし頻繁に嘔吐した形跡があるときや、帰宅後にぐったりしている様子が見られるときは体調不良のサインです。

粗相がある場合は、速やかに掃除しましょう。ここで叱ってはいけません。猫が粗相をするのには必ず何らかの理由があるからです。外出前にトイレ掃除を忘れてしまっただけでも粗相をしてしまうことがあります。粗相の有無の確認、形跡がある場合はその理由を解明し予防策を考えてみてください。

他にもケーブル関係やカーテンなど、イタズラしそうな場所もさりげなく確認するようにしてください。怪我の原因になりそうなイタズラをしている場合は、イタズラをしないように工夫をしたり、なかなか改善できない場合はゲージの活用も視野に入れて考えるようにしてください。

4.遊んであげる

猫じゃらしで遊ぶ猫

寂しい思いをさせてしまった分、帰宅後は短時間でも構わないので遊んであげることが大切です。愛猫が好きなおもちゃで遊んだり、撫でてあげたり、愛猫のための時間を確保してあげましょう。この時間が存在することで、安心感につながります。普段からこのような安心できる状況をつくることで、不安やストレスの予防になります。

5.スキンシップで怪我の有無を確認する

鼻をつける猫

遊んだり、撫でたりすることは愛猫の心を満たすだけではない大切な役割があります。それは、留守番中の怪我の有無の確認です。目立ったイタズラの形跡がなくても、思わぬ怪我をしていることもありえます。遊ぶ様子が普段と変わりないか、普段は喜んで触らせてくれる身体に触れることを拒んだりしないかなど、異変がないか確かめましょう。

猫に「ただいま」を言うタイミング

抱きしめられる猫

相手が人間であれば、帰宅後にすぐ「ただいま」と言うことが自然な流れです。基本的には愛猫相手であっても同様です。出迎えてくれる猫であれば、そのときに挨拶をして撫でてあげても喜んでくれるでしょう。

出迎えてくれなくても、お気に入りの場所で寛ぐ愛猫に一言「ただいま」と言う習慣をつけることも通常であれば問題のない行動です。しかし、この挨拶のタイミングや帰宅後に構ってあげるタイミングには注意も必要です。

特に「分離不安」の傾向にある猫の場合は、帰宅後に敢えてしばらく無視をしなければならない場合があります。良かれと思ってしている行動が、マイナスに作用してしまうこともあるのです。

猫の分離不安とは?

猫は比較的留守番が得意といわれていますが、これには個体差があります。多かれ少なかれ猫も大好きな飼い主さんと離れる時間が長いと寂しくなるものです。ただ寂しいというだけであれば、自然な反応で問題ありません。しかし、中にはこの寂しさが極度の不安に発展してしまう猫がいます。

これは日頃から甘えっ子で、常に飼い主さんのそばにいることを好み、少しでも姿が見えなくなると鳴き叫ぶなどの傾向が見られます。もしもこれらの傾向に加え、次のような症状が見られる場合は、単なる寂しさではなく分離不安である可能性が考えられます。

  • 落ち着きがなく、大声で鳴く
  • 破壊行動を頻繁に繰り返す
  • 攻撃的になる
  • 嘔吐、よだれを垂らす、呼吸が荒くなるなど

帰宅後に部屋が荒らされていたり、唸る噛み付くなどの攻撃的な行動をとる場合はただの八つ当たりではありません。また、猫は犬とは異なり日常的によだれを垂らしたり、ハァハァと荒い呼吸をすることはありません。不安からくる興奮や、パニック症状が出ている可能性があります。

分離不安は、悪化するとこれらの症状以外にもうつ状態や自傷行為にまで発展することがあります。早めに対応しなければなりません。

分離不安が見られる場合の対応

分離不安が見られる場合は、帰宅後すぐに愛猫とは関わらず、敢えて放置します。自分の用事や、トイレ掃除などを淡々と終わらせます。その間も、愛猫の構ってアピールには応じません。そして、少し愛猫が落ち着いてからはじめて「ただいま」を言うことができます。

ここで大切なことは、あくまでも「愛猫が落ち着くまで」の対応です。落ち着いてからは一緒に遊んだり、スキンシップを楽しむようにしてください。分離不安は予防することができます。前もって愛猫との適切な距離感を保つようにしましょう。

分離不安を予防するには?

分離不安を治療するとなると、説明以上に大変な道のりをたどることになります。場合によっては通院も必要になるケースがあります。だから、前もって予防できたほうが良いのです。具体的には、次のようなことを日頃から習慣づけておくと分離不安を未然に防ぐことができます。

  • 愛猫のわがままに振り回されない
  • ひとり遊びを習慣化する
  • 一緒に過ごす時間をつくる

簡潔にいえば、メリハリのある生活を送ることが愛猫の分離不安の予防になります。猫の性格にも個性があり、とても甘えっ子な猫も存在します。飼い主さんの立場からすると、甘えてくれることや頼ってくれることはとても嬉しいことです。しかし、あまりわがままに振り回されないことも愛猫のためには必要なことです。一定の距離を保ち、ひとり遊びをさせることも大切なことなのです。

夢中になれるおもちゃを見つけてあげましょう。そして、必ず愛猫と関わる時間を作ることも予防につながります。先ほどのアフターケアの項目で紹介した内容が、ここに活かされてくるのです。

上手にお留守番ができるように気をつけること

家の中の猫

猫には薄明薄暮性(はくめいはくぼせい)という生活スタイルが本能的に備わっています。これは薄暗い朝方や夕方に活発になるというスタイルです。つまり、本格的に明るい日中は活動が緩やかでうたた寝をして過ごすことがほとんどです。よって通常であれ留守番も過剰に心配しなくても大丈夫なのです。強いていえば、以下のようなことに気を配りましょう。

外出前の注意箇所

  • 危険物を戸棚に収納する
  • 夢中になって遊べるおもちゃを用意する
  • 外出前にトイレを清潔にしておく
  • 水が飲めるようにする
  • 戸締りを徹底するなど

猫は高所へ飛び移ることが容易にできてしまいます。危険物は必ず猫が開けられない戸棚に収納するようにしてください。そして、これと同様に重要なことは、戸締りの徹底です。窓は僅かでも隙間があれば、自分で開けてしまいます。必ず施錠しましょう。また、浴室も非常に危険な場所です。涼む場所として解放する場合は、溺死してしまわないようにお風呂のお湯を抜いておきましょう。

猫は元々砂漠で生活していたため、水を飲む習慣があまりない動物です。だからといって水分補給をしないと、腎臓や尿路系の病気になるリスクがあります。留守中も水が飲める環境と清潔なトイレは必須です。

これらの下準備を抜かりなくするためにも、飼い主さんは日頃から余裕を持って行動する習慣を身につけておくと良いでしょう。

まとめ

くうちゃん

猫が健やかに過ごすためには、留守番における怪我の予防と帰宅後のアフターケアが重要です。猫は個性豊かな動物で、我々人間のように性格もそれぞれ個体差があります。愛猫の性格について把握しておきましょう。日頃から注意すべき点や、帰宅後の対応など愛猫に最適なことを考えてみてください。

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