愛猫を失った悲しみから立ち直るための方法5つ

愛猫を失った悲しみから立ち直るための方法5つ

苦楽をともにしてきた愛猫との別れはとても辛いことです。「ペットロス」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?悲しむことは、いけないことではありません。どのように立ち直るかが大切です。今回はペットロスから立ち直る方法をご紹介いたします。

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悲しくて当然!ペットロスを重症化させないためにしておきたいこと

猫

猫は人間よりも遥かに早く、その生涯の幕を閉じてしまう存在です。まだ愛猫が若いうちは、あまり意識せずに過ごしていると思いますが、頭の片隅では覚悟をしていることでしょう。それでも愛猫との別れは辛いものです。飼い主さんが悲しみに暮れる状態を「ペットロス症候群(以下ペットロス)」といいます。

言葉だけを聞くと、日常を離れてしまった状態をイメージするでしょう。しかし、家族のように過ごしてきた愛猫との永遠の別れを意味する死が悲しくないはずがありません。一時的にペットロスに陥ることは、ごく当たり前の反応です。愛猫を亡くした辛さから、元の日常に戻るまでに要する期間は人それぞれです。

専門家の力を借りることも大切

しかし、1ヶ月以上経過してもまだ悲しみの底から抜けられず、状況が悪化してしまったり、日常生活に支障をきたす場合は、ひとりでは解決できない事態に陥っていると考えられます。この場合、専門家の手助けが必要になります。

しかし外出すらままならない状況では、なかなか医療機関への受診も困難でしょう。ペットロスは、放置するとうつ病にまで発展する可能性があります。ここで大切なことは重症化を未然に防ぐことです。悲しみの底から這い上がり、乗り越えていくための方法を5つご紹介いたします。

1.思いっきり泣く

大人になると、いつの間にか感情を抑えることが当たり前になっていませんか?だから愛猫を失った悲しみも、無理やり抑え込んで泣かないように頑張ろうとする方もいらっしゃるでしょう。でもこの苦しみを乗り越えるためには、まず思いっきり泣いて悲しむことが第一歩となります。辛いとき、心の底から悲しいと思ったときに泣くことは恥ずかしいことではありません。思いっきり泣いて愛猫の死を悼みましょう。

2.愛猫と過ごした日々を振り返る

人と手を繋ぐ猫

亡くなった直後は、まだどこかに隠れているのではないかと錯覚してしまうほど、実感がわかないものです。そして、部屋のあちこちに愛猫と過ごしてきた思い出の欠片が転がっていると思います。それを一つ一つ拾い集めてみましょう。

家族になって間もない頃のぎこちない関係、心を開いてくれた瞬間、おもちゃで遊んだ楽しい記憶。空間が、両手でも抱えきれないほどたくさんの思い出で満ち溢れていると思います。それら全てと向き合うようにしてください。そして一つ一つ丁寧に、心のアルバムに入れていきましょう。思い出すことを恐れないでください。辛くて苦しいとは思いますが、愛猫と過ごしてきた大切な思い出の軌跡を辿ることも悲しみを乗り越える過程では重要なことなのです。

3.思い出を語る

読書する猫

愛猫と過ごしてきた日々の思い出と向き合うことができたら、次はその思い出を誰かに聞いてもらいましょう。語る相手は、悲しみを共有してくれる方が良いでしょう。とても悲しいという状況を受け止めてくれる、思い出話を丁寧に聞いてくれる方が思い浮かぶ場合は打ち明けてみましょう。

不安で難しいという方は、ノートに書いて数日後に読み返してみます。そして、ノートに書かれた内容に対して自分ではない誰か(第三者)になったつもりで返事を書いてみましょう。こうすることで、はじめは主観的であったことが客観的に捉えられるようになります。

この客観的な視点に立つために数日間日数を置くことが必要なのです。悲しいという事実には変わりませんが、客観的になることで少し冷静になることができます。そして自然と立ち直るための行動が取れるようになっていくのです。

4.最低限の日常生活は維持する

邪魔する猫

ペットロスを重症化させないために、最低限の日常生活は維持したほうが良いでしょう。無理のない範囲で構いません。普段通りの生活を送ることで、ほんの一瞬だけでも悲しみから離れることができます。完璧にしようと頑張る必要はありません。あくまでも、最低限で良いのです。飼い主さんが悲しみという感情を離れ、少しでも普通に戻れる瞬間があるのならば愛猫も救われるはずです。

5.遺品を整理する

猫のおもちゃ

これは一番辛くて苦しい作業になるかもしれません。でも、遺品を置いたままでは気持ちの整理がつきません。少しずつ遺品を整理しましょう。使い古してしまったものは処分し、まだ使えそうなものはその使い道を考えてみましょう。

もしもまた、ご縁があれば猫と暮らしたいと思うのであれば、処分はせずに保管しておきましょう。もう猫と暮らすことが辛い場合や、年齢的に困難な場合は周りで必要としている方がいないか、探してみましょう。該当する方に出会えれば譲ります。手放すのは寂しい気もするかもしれませんが、誰かの役に立つと考えると自然と嬉しさに変化するときがやってくると思います。

愛猫を失う悲しみは想像を絶するものです。ここで紹介したステップも、説明ほど簡単には進むことができないでしょう。それでもいいのです。乗り越えるべき道は険しく、一進一退を繰り返すかもしれません。我武者羅になって頑張る必要はありませんが、負けてはいけません。挫けずに少しずつ確実に暗いトンネルから出られるように歩き続けることが大切なのです。

ペットロスになった方への対応

人と手を取り合う猫

もしも身近に愛猫を亡くされた方がいる場合、どのように話を聞いてあげればよいか悩むと思います。人の話を親身になって聞くということは、思った以上に難しいことです。そこで、もし悲しみから立ち直る過程にいる方の話の聞き手になった場合の対応で、大切なことをご紹介いたします。

相手の話を否定しない

辛い出来事を語るときは涙を流してしまったり、ネガティブなことを口にするかもしれません。自分とは違う考えを持っていることも十分にありえます。ここで大切なことは「自分なら」ではなく、相手の気持ちとして受け入れてあげてください。

もし話を否定してしまったら、相手は打ち明けたことを後悔し、更に落ち込んでしまう可能性があります。まずは自分に心の内を話してくれたことに感謝し、丁寧に話を聞いてあげるようにしてください。

「猫のほうが早く死んでしまうのは当然」と言わない

猫が亡くなったことを打ち明けると、「猫のほうが寿命が短いから仕方ないんだよ」と言う方がいらっしゃいます。そして更に「分かっていたことじゃないの?」と追い討ちをかけるように言われてしまいがちです。猫のほうが短命であること、余程のことがない限り看取る側になってしまうということは飼い主さんも重々承知です。それでも悲しいのと疑問を抱く方もいますが、それでも悲しいものなのです。

動物と暮らした経験がないと、あまり実感は持てないでしょう。その状況が理解できなくても仕方ありません。ただし、この現実を突きつけるだけの一言は励ましの言葉にはならないと覚えておいてください。これは最もNGなワードなのです。ちなみに「たかがペット」という言葉も禁句です。一緒に暮らしてきた飼い主さんの立場からすれば「たかが」ではありません。

「早く元気になって」と急かさない

「早く元気になって」や「早く忘れたほうがいい」など急かす言葉は好ましくありません。飼い主さんにとって愛猫の存在は、忘れられるはずがなく、急に元気を取り戻すことは不可能です。労いの意味を込めた一言であっても、今はそのような意味として受け入れる余裕がないのです。

少しずつ前を向いていけるように促す

悲しみを乗り越えることは、ある意味で時間が解決してくれるものです。だから今現在が最も辛い状況であっても、少しずつ立ち直る力を誰もが持っています。その時々の飼い主さんの心境に寄り添いながら、回復している部分は認めてあげてください。誰かに認められることで、それが自信になります。

そして、「また〇〇ちゃんの話を聞かせてね」と声をかけてあげましょう。全ての気持ちを理解することは不可能です。でも、思い出を共有してくれる存在はペットロスから立ち直るためには大切なキーパーソンになります。

一見難しそうに思えますが、まずは意識してみることからはじめましょう。日頃の会話でも、少し相手の目線に立って考えてみると全く異なった発想が思い浮ぶものです。あまり得意ではないと思う場合は、少なくとも紹介したNGワードを言わないということだけは心がけるようにしてください。

亡くなった猫が飼い主さんに望むこと

天使になった猫

亡くなった愛猫も、飼い主さんを置き去りにして一人旅立たねばならないことは悲しいものだと思います。猫を含む動物たちは亡くなった後、「虹の橋のたもと」と呼ばれる場所に旅立つという伝承があります。ここでは皆、幼い姿に戻り生前患った病や障がいから解放され元気に駆け回っているのだそうです。しかし、飼い主さんが悲しみ続けていると愛猫にも迷いが生じてしまいます。亡くなった猫は恐らく、こう願うでしょう。

  • 少しだけ悲しんで
  • たくさん泣いたら笑って思い出して
  • 飼い主さんには元気でいてほしい
  • もう浮気しないでって怒らないよ
  • でも自分のことを忘れないでね

愛猫も飼い主さんがずっと悲しみ続けることは望まないでしょう。少しずつ元気な飼い主さんに戻り、笑顔で過ごしてほしいと願うはずです。そして時が流れ、悲しみが薄れてきたら新しい猫を迎えても怒ることはありません。その代わり、時々思い出してあげてください。

新しい猫を迎える場合の注意点

無邪気な子猫

たとえ別れが悲しくても、猫が好きという気持ちは変わらないと思います。だから、また新たな猫との生活をスタートさせたいと思う日が来るかもしれません。その場合、どのようなタイミングが良いのでしょうか。愛猫を亡くした飼い主さんが新たな猫を迎える注意点は次のようなことです。

  • 悲しみが癒えるまで待つ
  • 純粋な気持ちでこの猫と暮らしたいと思ったとき
  • 先代の猫とは別の猫として接してあげられると言いきれること

愛猫が亡くなってから、新たな猫を迎えるタイミングにタブーな期間はありません。ただ、悲しみが癒えないうちは、その悲しみから立ち直れるまで待ちましょう。猫が好きでまた猫と暮らしたいと思うと、不思議とご縁があるものです。純粋な気持ちで出会った猫と暮らしたいと思ったときが絶妙なタイミングといえるでしょう。そして新たな猫との生活がスタートしたら、その猫は先代の猫とは違う存在として接してあげてください。

新しい恋をする時のように

あまり好ましい例えではないかもしれませんが、もしあなたが新たな恋をはじめるとき、そこで相手が以前の恋人を見るかのように接してきたらどう思うでしょうか?良くは思えないでしょう。猫との生活も同様のことがいえます。新たな猫は、新たな猫として大切にしてあげてください。

まとめ

天国から見守ってくれている猫

かけがえのない存在に二度と会えないと思うと、とめどなく涙が溢れ悲しみの底へと沈んでいきます。これは正常な反応です。大切なことはゆっくりと時間をかけて元の生活へと戻ることです。無理に我慢したり、忘れようとする必要はありません。愛猫と過ごした日々は、素敵な思い出です。その思い出をこれから先もずっと輝かせるために、悲しみを乗り越えるのです。

辛いときは思い出してください。愛猫と家族になると決めた日、何を願ったでしょう。恐らく幸せになることだと思います。決して傷つくために出会ったのではないでしょう。ちなみに個人的なことですが、かく言う筆者もいくつか悲しい別れを経験しました。こればかりは何度経験しても慣れることができません。

そして別れた愛猫の命日には、やはり思い出します。悲しくもなります。何年時が流れても、命日は特別な意味を持つ日だと思います。この日一日だけは涙を流しても良いでしょう。また次の日から笑顔で前を向いていく原動力になるのですから。