ごみ収集所の中から救出した子猫

ごみ収集所の中から救出した子猫

これは、ごみ収集所にいた1匹の子猫の救出から里親につなぐまでの記録です。子猫は偶然の積み重ねの連続で運命が大きく変わりました。

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ごみ収集所から保護した子猫

通報

「朝からずっとごみ箱の中で子猫が鳴いているんですが…」という電話で私たちは現場に様子を見に行きました。

それはごみ収集所でした。手が届かない金網の奥に確かに子猫が1匹出られないでいました。金網はドライバーがないと外せないつくりになっています。

それを勝手に外すわけにもいかず困っていたところ、パトカーが交通違反をした車を停めているのが目に入り、警察官に助けを求めました。その警察官が本部に連絡してくれ、パトカーが数台駆けつけてくれました。

大騒ぎ

現場は通報してきた大学生たち、かけつけてきた警察官たちと生活安全課の刑事さんまで駆けつけてきて、大騒ぎになりました。

男性

そこに1人の男性が立ち止まって、話しかけてきました。

「その子猫、もし、外に出せたら僕がもらいたいのですが…」

男性は、私たちより先にごみ箱の中にいる子猫を見つけて、近くのコンビニまで猫の餌とお水、それらを入れる容器を買いに行っていたよう。戻ってきたら、パトカー数台が来て大騒ぎになっていたという状態だったのです。

男性がもらってくれるのであれば、それが一番望ましいです。でも男性は、家に戻って家族の了承を取らなければならない、ということでした。そのためもし子猫が保護できたら、いったん私たちの方で預かる約束をしました。

この男性の発言が、子猫の運命を大きく変えることになりました。もしも、男性が現れていなければ、シェルターを持たない私たちはおそらく子猫をリリースしていたことでしょう。

子猫は大騒ぎの末、自分から金網の外に出てきて逃げようとした一瞬に、私がキャッチしました。警察官たちに「おお~!さすがだね~!」と褒められました♪

保護

保護した子猫を連れて、すぐに動物病院に連れて行きました。男性がもらってくれるのであれば、せめてノミダニ、寄生虫の駆除をしておこうと思いました。あとはその男性の連絡待ちだけでした。

しばらくたって、男性から電話がかかってきました。

「子猫をもらいたかったのですが、どうしても反対する家族がいて、無理でした…。申し訳ありません。」

運命

結局、その子猫は私たちが自宅に連れて帰り、里親探しをすることになったのです。子猫はとても元気でした。でも、かなり痩せていました。過酷なお外生活で、お腹を空かせた日々を過ごしていたのでしょう。あの男性のおかげで、子猫は我が家で三食昼寝付きの生活になりました。

里親

しばらくして、譲渡会を行い、子猫を参加させたところ、ある男性がこの子目的で、譲渡会場まで会いに来てくれました。

「ごみ箱から保護した子猫が気になっていたので、是非、飼いたいのですが。」

1ヵ月後、子猫は、その男性の元へ行きました。男性の家は、先住猫と先住犬がいて、とてもいい環境でした。男性は、子猫のためにケージなどいろいろ用意してくれていました。

子猫は今、その男性の元で幸せに暮らしています。

最後に

あの時、大学生が子猫がごみ箱に捨てられていると勘違いして通報していなければ…
あの時、通りかかりの男性が、自分がもらうと言っていなければ…

この子猫は野良猫生活をしていたことでしょう。いろんな出来事が、この子猫の味方をしてくれたと思います。この子はきっと強運の持ち主なんだと思います。